大規模接種センター初日の様子は? 高齢者向けワクチン加速へ

新型コロナウイルスのワクチン接種“加速”の切り札となるのでしょうか。東京中心部の大手町に5月24日、自衛隊が運営する「大規模接種センター」が開設されました。初日の動きを取材しました。

千代田区大手町に設けられた東京会場には、午前8時の接種開始前から多くの高齢者の姿が見られました。そして、受け付けが始まるとスタッフに誘導され、続々と会場に入っていきました。接種を受ける人は予診票のチェックや問診を経て、パーテーションの中で接種を受けました。

大規模接種センターでは厚労省が承認したばかりのアメリカのモデルナ社製のワクチンが使用され、防衛省の医官や看護官がおよそ200人、民間の医師や看護師110人ほどがワクチン接種を行いました。接種した人によりますと、会場に入ってからおおむね30分程度で接種が終わったといいます。

万全な態勢でスムーズな接種が進んだ一方、一部には利用者同士のトラブルもあったようです。目撃した人は「会場内は非常に空いていてスムーズだったが、けんか沙汰になっている人がいた。高齢の男性同士が怒鳴り合い、取っ組み合いをしていて、係の人5、6人が止めていた」と話していました。

混乱やトラブルを避けるため、接種会場の外では対策がなされています。大規模センターに向けて、東京駅丸の内南口にはシャトルバスの乗り場が設置されています。東京都は大規模接種センターでの接種開始に合わせ、会場への無料シャトルバスの運行を始めました。バスは午前7時45分から午後7時55分までおよそ5分間隔で毎日運行しています。

政府としては大規模会場をてこに、ワクチン接種を加速したい考えです。

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