「沖縄を元気にするパワーを感じた」キングスの活躍に声援 「来季は頂点」

 【沖縄】プロバスケットボールBリーグ1部のチャンピオンシップ(CS)準決勝の最終第3戦が開催された24日、試合会場となった沖縄市の沖縄アリーナには多くのブースターが詰め掛け、琉球ゴールデンキングスの選手に声援を送り続けた。キングスは勝利を逃したが、長いシーズンを戦い抜いた選手たちをねぎらう拍手は、試合終了後も鳴り響いた。

 緊急事態宣言下での試合となり、観戦者数は収容可能人数の半分ほどの4千人程度に制限された。感染症対策で声援は禁止となったが、試合中は盛大な拍手がキングスの背中を押した。

 23日のCS準決勝第2戦の逆転劇をテレビで見て、仕事を休んで久米島から駆け付けた平田順さん(43)は「大活躍のシーズンで、暗いニュースが続いている沖縄を元気にするパワーを感じた。敗退はとても残念だが、来シーズンはもっといい結果を出してくれるはず」と期待した。

 息子の奏介さん(5)と一緒に観戦した、新里絵美さん(37)は「昨日も途中は負けたと思ったが逆転し、今日も最後に岸本隆一選手が活躍した。粘り強かったと思う」と健闘をたたえた。「会場には初めて来たが、迫力もすごくて楽しかった」と笑顔を見せた。

© 株式会社琉球新報社