25日（火）午後も太平洋側で晴れる所が多いが、西日本から北日本にかけては、今夜にかけて大気の状態が非常に不安定となる見込み。日本海側を中心に急な雨や落雷に注意が必要だ。また、西日本を中心に、黄砂が飛来する可能性がある。
天気急変のおそれ
25日午後は広く晴れる予想で、関東や西日本の日本海側は、気温が30℃前後まで上がる所がある見込み。日差しが強いため、屋外での作業や運動は、こまめな水分補給や休憩を取り入れたい。一方、上空に寒気が流れ込む影響で、西日本から北日本は今夜にかけて大気の状態が非常に不安定となり、特に夕方以降は北陸や関東北部、東北で急に雨雲が発達するおそれがある。天気の急な変化、落雷や突風、雨が降るさいは気温が下がる点にも注意が必要だ。
きょうは西日本を中心とした広範囲で黄砂が予想され、視程（見通しが効く距離）が10キロ未満となる可能性がある。場所によっては視程が5キロ未満となる所があり、車や洗濯物などの汚れが目立ち始め、交通機関への障害が発生するおそれもあるため注意が必要だ。
皆既月食 北ほど好条件
あす26日（水）は東北や北陸で朝まで雨の降る所があるが、日中はこの方面でも晴れる所が多い見通し。夜にかけては、北日本を中心に晴れる予想となっている。3年ぶりに皆既月食が広範囲で見られるが、月全体が地球の影に入る「皆既食」の午後8時台には、北日本や北陸で晴れている可能性が高い。東日本の太平洋側や近畿、中国にかけても晴れる予想だが、この方面は月が雲に遮られる場所もありそうだ。四国や九州は曇り空の所が多く、九州は雨の降り出している所が多い見込み。
27日（木）西日本中心に大雨
26日夜に九州で降り出す雨は、27日（木）未明には西日本のほぼ全域に広がる見込み。27日（木）午前にかけて九州から近畿にかけて、発達した雨雲がかかり大雨となるおそれがある。27日昼前には東日本や東北南部でも雨となり、夕方にかけて東日本の太平洋側で雨が激しく降る所がありそうだ。昼過ぎから夜にかけては、東北北部や北海道でも雨になる見込み。 （気象予報士・高橋和也）
