誰もがターゲットになりうる。大阪でマスクをめぐって口論になり、相手の会社に脅迫の電話をかけた男が逮捕された。
大学准教授の男は昨年11月に飲食店で、ある男性が電話をする際にマスクを外していた様子に激怒しトラブルになっていた。男はこのトラブル相手の会社を特定し、その会社に無言電話や脅迫電話をしていたという。「死ね」という言葉もあったようだ。
コロナ禍においてはマスクはもはや必需品となっている。そんな風潮だけにマスクをめぐるトラブルは後を絶たない。話題になったケースにはマスクをしないことで飛行機を降ろされ、最近では千葉の飲食店でトラブルになり逮捕された“マスク拒否おじさん”がいた。
マスクをしないとトラブルになりやすいが、最近は普段マスクをしている人でもトラブルになりうるという。思わぬスキを突かれるのだ。「日曜日にショッピングモールのベンチで弁当を食べていたときのことです」と話すのは50代男性。
食事なのでもちろんマスクはしていない。そのときは何もなかった。「食べ終わってお茶でも飲もうかとゆっくりしていたら、それまで近くのベンチに座っていた年配男性が近づいてきて『マスクしろ』と騒いだんです。いやいや、弁当食べてたの見てたでしょって。注意しようと待ち構えていたのでしょうか」
40代男性は「ファストフード店で食べ終わった直後に、店員から『マスク着けてください』って言われました。直後過ぎてビックリしました。自分は1人客で会話するわけじゃないんですけどね」と話した。
普段はマスクをしていても、食事など何かの理由で外した瞬間が危ないのだ。ギスギスし過ぎはよくない。