九共大チャレンジ陸上女子七種競技 山崎(スズキ)日本新 5975点

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「5975点」の日本新記録を示すボードの前でポーズを取る山崎(スズキ)=九州共立大陸上競技場

 22、23日に北九州市で行われた陸上の九州共立大チャレンジ競技会女子七種競技で、25歳の山崎有紀(スズキ、長崎市出身)が5975点の日本新記録を樹立した。従来の記録は2004年に中田有紀(さかえクリニック)がつくった5962点で、17年ぶりに13点更新した。
 山崎の各種目の成績は100メートル障害14秒00、走り高跳び1メートル65、砲丸投げ12メートル39、200メートル24秒63、走り幅跳び6メートル01、やり投げ48メートル62、800メートル2分13秒95。第1日の前半4種目を3381点で折り返した後、最終日の後半3種目でさらに得点を伸ばした。
 山崎は長崎南高から九共大へ進み、4年時に学生日本一となった。18年からスズキACに所属。同年のジャカルタ・アジア大会で銅メダルを獲得した。日本選手権は3連覇中で、これまでの自己ベストは5873点だった。東京五輪の参加標準記録は6420点。

 ◎日本選手権へ弾み 「状態の良さ確認できた」

 東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(6月12、13日・長野)の調整のために参加した九共大の競技会。練習拠点の母校で、後輩たちと一緒に楽しんで走り、跳び、投げた。気がつけば得点は伸び続け、最後は日本新となる5975点をマーク。大一番へ勢いをつける3年ぶりの自己ベストに「狙ってはいなかったのでびっくり。状態の良さを確認できた」と声を弾ませた。
 第1日の前半4種目を3381点で終え、手応えを感じた。「取りこぼしもあったけれど、自己新(5873点)を出した時からマイナス30点くらいしか変わらない」。このところ、後半の走り幅跳びとやり投げを強化していたため、自信を持って最終日に臨めた。
 まず5種目目の走り幅跳びを自己ベストまで4センチの6メートル01で好発進すると、続くやり投げで自己新となる48メートル62をマークした。最後の800メートルは自身最高の2分15秒を切れば、総合得点で自己ベスト以上が出る計算。仲間たちの応援に背中を押されて2分13秒95で走り切り、日本記録に名前を刻んだ。
 前半は元々、得意種目が多い上に、今は安心して後半種目に入れるようになった。得点を伸ばせる要素はまだある。約3週間後の日本選手権。「今回と同じ感覚で競技を楽しめば、記録は後からついてくる」。自分自身に期待しながら、夢への切符獲得に挑戦する。