和歌山県は24日、県内で新たに4人が感染したと発表した。田辺保健所管内では入院治療中だった70代女性が死亡。1カ月当たりの死亡者は過去最多の12人となった。また、紀の川市の病院では入院患者のクラスター(感染者集団)の発生を確認した。
死亡した田辺管内在住の女性は、家族の感染判明を受けて検査し、4月15日に陽性となった。入院当初は無症状だったが、その後、酸素投与が必要な状態になり、18日には集中治療室で治療を開始。5月24日に亡くなった。基礎疾患があったという。
死亡者は累計で40人となった。5月では12人となり、これまで最多だった4月の10人を上回った。
また、県は紀の川市の「貴志川リハビリテーション病院」を57件目のクラスターに認定した。24日に発表した岩出保健所管内の90代女性と和歌山市の80代女性に、すでに感染が発表されている人を合わせ、入院患者5人の感染を確認した。県は5人と同じ病棟の入院患者27人と職員166人の計193人を検査する。
このほか、岩出管内在住の2人の感染も発表した。
1日当たりの感染者発表人数は、3人だった23日に続き、2日連続で5人を下回った。