韓国の国家債務がGDP比40%超え...増加スピードは世界上位 IMFも懸念 

韓国政府がコロナ対策のため15兆ウォン(約1.4兆円)規模の補正予算を含む4次災害支援金の執行を行う。今回の補正で韓国の国家債務は965兆9000億ウォン(約94兆円)に膨れ上がっており、韓国メディアなどでは懸念する声が上がっている。

(参考記事:「韓国、債務率は低いが増加スピードは世界屈指の速さ…日本を圧倒」)

ニューシスは28日、「前例のない感染症危機に財政を注ぎ込み、国の借金も急速に積もった」として、「心理的マジノ線とされてきた国内総生産(GDP)に対する国家債務比率40%の壁はすでに崩れており、50%さえも目前に迫っている」と報じた。「懸念していた国の借金1000兆ウォン時代が到来した」と警鐘を鳴らしている。

昨年の本予算ベースで805兆2000億ウォン(約77兆円)だった国家債務は、今年の1~4時補正により846兆9000億ウォン(約82兆円)にまで増えた。 GDP比債務比率は4次補正後に43.9%へと急上昇した。

財政当局責任者であるホン・ナムギ経済副首相兼企画財政部長官は、「国家債務比率の絶対水準だけを見れば、まだ経済協力開発機構(OECD)国家平均より低いが、負債の増加速度を見ると、決して安心できる状況ではない」とし「前代未聞のコロナ危機対応で現在の速度で行くと、40%台から50%台に達するために、2〜3年しかかからないだろう」と述べている。

国際通貨基金(IMF)によると、韓国の国内総生産(GDP)に対する国家債務比率は2025年に64.96%まで急騰すると警告している。これは2015年(40.78%)より24.18%p増加した数値であり、IMFの分類上、先進国37カ国のうち9番目に速い速度である。

(参考記事:「韓国の国債金利上昇で懸念、中央銀行が2兆ウォン規模の買いオペ実施」)
(参考記事:「韓国の外国人債権保有額が16兆円に…先月1兆円増加」)

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