〝国会遅刻騒動〟鈴木宗男氏が立民・小西氏の「遅刻やらかし」蒸し返す

鈴木宗男氏(左)と小西洋之氏

ムネオとコニタンのバトルが止まらない。日本維新の会の鈴木宗男参院議員(73)が25日、ブログを更新。この日、参院外交防衛委員会で、立憲民主党の小西洋之参院議員(49)をやり玉に挙げた質疑を振り返った。

20日の同委員会では、中山泰秀防衛副大臣(50)が2分遅刻したことで、小西氏や共産党が「言語同断!」と激怒し、流会。この日、仕切り直しで開会された。

冒頭、中山氏は「あってはならないことで、心から猛省し、お詫び申し上げたい」と平身低頭に謝罪したが、質疑に立った小西氏は「政務に対する緊張が足りない」と厳しく追及した。

続いて質疑した宗男氏は「2分でも遅れたのはダメです。1秒でもダメです」と中山氏を責めつつも「しかし、あの時、松川(るい防衛)政務官が間もなく着きます、と教えてくれていた。国会というのは良き慣習で運営されている。ある程度の幅は持つべき」と切り出した。

宗男氏が「良き慣習」の実例として、挙げたのが、なんと小西氏のやらかし騒動だ。宗男氏は国会で質疑したのとほぼ同内容の発言をブログにこう記した。

「委員の皆さん、一つの事実として2015年3月30日参院当委員会の理事懇談会に当時の片山さつき委員長が2~3分遅刻した際、やはり会議は中止となりました。(中略)しかしこの時一回目の謝罪で小西洋之委員は納得せず、再度謝罪を求め片山委員長は涙声で謝罪しました」と自民党の片山さつき参院議員の遅刻事件を振り返った。

そのうえで「何とその後の6月11日当委員会で、トップバッターで質問に立つべき小西委員は3分も遅刻し、冒頭で『大変失礼をしました。二度とこのようなことがないように致します』と述べられました。その時、片山委員長は『十分にご注意戴きたい』と注意し、大人の対応で委員会は粛々と行われました」。

片山氏を激しく追及していた小西氏がよもやの遅刻で、大ブーメランとなったのは当時、ニュースにもなった。宗男氏は「過去に同様の遅刻があった小西氏は片山氏同様、寛大な気持ちで対処すべきだった」と訴えたワケだ。

宗男氏はブログで「中山防衛副大臣を責める小西洋之委員の姿勢を見ながら、世の中色んな人がいるものだと唖然としながら、国会議員ももっとしっかりと良いものは良い、悪いものは悪いとメリハリを付けなければと痛感したものである」と結んだ。

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