納期1年! スズキ ジムニーを待つなら、ジープ ラングラーを中古で今すぐ楽しむって手もある!【新車 vs 中古外車】

2018年にフルモデルチェンジした「スズキ ジムニー」(JB64型)「ジムニーシエラ」(JB74型)だが、デビュー早々に納車待ちが発生。長い時で納期は1年以上の期間を要している。小さなサイズに本格的な四輪駆動という他に代わるもののないクルマゆえ、欲しい人はもう待つしか他に方法はない。しかしいっぽうで「“唯一無二の個性的なクルマ”が欲しくて(たまたま)ジムニーに辿り着いた」という方も少なからずいるはず。そんな方にお勧めしたいのが、200万円台で買える中古車の「ジープ ラングラー」だ!今回はジープ ラングラー先代モデル(JK型)の中古車をご紹介しよう。

スズキ ジムニー・ジムニーシエラ vs ジープラングラー(先代・JK型)

第二次世界大戦の軍用ジープに端を発する“元祖SUV”! ジープラングラーは唯一無二の存在だ!

写真は「ウィリス・ジープ」

ジープラングラーは、源流をさかのぼれば米軍が第二次世界大戦に使用していた軍用ジープに辿り着くという、まさにSUVの元祖というべき存在だ。現行JL型ジープラングラーは2018年にフルモデルチェンジを果たしている。

しかし今回中古車としておススメしたいのは、先代のJK型だ。2007年に日本へ導入され、ジムニー同様、他に代わるものがない唯一無二の存在として、10年に渡りジープブランドでトップセールスの記録を続けてきた。

先代JK型ジープラングラーは、軍用ジープのイメージを受け継ぐ2ドアタイプに加え、ホイールベースを伸ばした4ドアタイプ「ジープラングラー アンリミテッド」を追加。実用性の高さから絶大な支持を集め、販売の主流はすっかりアンリミテッドへと切り替わった。

先代JK型ジープラングラーの中古車在庫は400台以上! 相場は高値安定傾向にある

さっそく中古車検索サイトで、ジープラングラー(先代JK型)を検索してみた(2021年5月25日現在 MOTA調べ)。

2007年式から2018年式までおよそ420台がヒット。輸入車としてはかなり多い台数である。

中古車相場は169万円から825万円と幅広い。中でもボリュームが多いのは、2018年から2014年にかけての年式で、250万円から400万円のゾーンだ。

そこで以下の通り、条件を絞り込んでみた。

走行距離の上限7万キロ台までのジープラングラー(JK型)の中古車を検索

▼中古車検索条件▼

・メーカー車名:ジープラングラー(先代)

・モデル:(JK型)2007年3月~

・年式:平成24(2014)年~平成30(2018)年

・走行距離:~最大8万キロまで

・価格帯:200万円~300万円

・修復歴:なし

(2021年5月25日現在 MOTA調べ)

3年落ちから7年落ちでも300万円はざら! ジープラングラーの値落ち率の低さに驚く!

200万円台のジープラングラー(JK型)が9台ヒット! 2018年式最終モデルの姿も

上記の検索条件で調べてみたところ、およそ3年から7年落ち・上限8万キロ台のジープラングラーは9台がヒットした。

実際のところ、同条件で価格帯を300万円から350万円にアップすると、途端に86台の在庫がヒットする。またこの価格帯では、走行距離2万キロ以下といった低走行な個体も出てくるようになる。

それにしても、新車当時のジープラングラーの販売価格が約400万円から450万円台だったことを考えると、値落ち幅の少なさに驚くばかりだ!

2017年式も2007年式も、JK型ジープラングラーの中古車相場はあまり変わらない!

約10年のモデルライフの中で、JK型先代ジープラングラーの外観デザインはほとんど変わりがない。もっといえば、新型JL型とも、あまり見分けがつかない人がほとんどだろう。古い年式でも見た目からは判別されないのでありがたい!

そして面白いことに、2007年式であってもこの相場はほとんど変わらず、販売価格が200万円を下回るクルマはほとんど見つからないのだ。

逆に言えば、10年以上古いモデルであっても、十分な下取り・買取り相場が維持されていることの証しとも言えるだろう。中古車で手に入れ数年にわたって楽しみ、次に乗り換えようとした際にまだ価値が残っているとしたら、こんなにありがたいことはない。

見るべきは走行距離よりも程度! ステアリングホイールやシフト、シートのスレなどを要チェック!

高値安定のJK型ジープラングラーを少しでも安く手に入れるなら、実際に在庫車両をくまなくチェックしてみたほうが良い。荒い扱いを受けた走行3万キロもあれば、メンテナンスをしっかりし続けて乗られた8万キロの個体もある。あまり走行距離にしばられ過ぎてしまうのももったいないことになる。

同様に、色にこだわり過ぎるのも危険だ。特に限定カラーの特別仕様車は特に高めの相場になる傾向がある。

素人にはなかなか見極めは難しいが、シート地や荷室フロアのスレ、ステアリングホイールやシフトノブの状態など、探偵になった気分で何台か見比べてみると「このクルマは年式・走行距離の割に綺麗なクルマだ」「なんだかくたびれてるなあ」がなんとなく実感できるはず。

なおブラックの樹脂製フェンダーは年式を重ねると白っぽくなる傾向にあるが、カーケア用品で綺麗にすることは可能だから、あまり気にし過ぎる必要はない。

そのうえで社外品のアルミホイールやオフロード系タイヤといった、四駆らしいカスタムが加えられた個体も併せてチェックしたい。上記のチェック項目を確認したうえで、好みにマッチしたものならアリだろう。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]

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