【東京五輪】橋本聖子会長、バッハ会長、推進派が連呼する根拠なき「安心安全」は国民に届かず

「築地デポ」の視察を終えて記者の質問に答える橋本聖子会長

東京五輪・パラリンピックの橋本聖子会長(56)が25日、東京大会の車両基地(中央区築地)を視察。その後の取材対応で中止論が強まる東京五輪について質問が及ぶと、例によって「安心・安全」を連呼した。

まずはワクチン問題。この日、国際オリンピック委員会(IOC)が米製薬大手ファイザー社製から無償提供された新型コロナウイルスのワクチンを日本選手団以外の大会関係者にも提供されることが発表された。これについて橋本会長は「世界から来る皆様方の安心と安全、国民の皆様の安心と安全のために、しっかりと有効な活用に努めていきたい」と話した。

その後も「私どもは安心安全最優先の東京大会を準備していくことに徹底したい」「自治体の皆さん、市民の皆さんにも安心して受け入れていただけなければ」「医科学的な観点からも安心していただけるコロナ対策を」と、紋切り型のフレーズを並べた。

「安心・安全」を連呼するのは橋本会長だけではない。IOCのトーマス・バッハ会長(67)、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(63)、五輪推進派の政治家らは口を開けば「安心」と「安全」ばかり。SNSでは「根拠がない」「むしろ不安が募る」「バカのひとつ覚え」と非難されており、良かれと思って発言はむしろ火に油を注いでいる状況だ。
2か月後、真の意味での「安心安全な大会」が本当に開かれているのだろうか。

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