中日・又吉 7年ぶりセーブでもやっぱり出た「反省の弁」

7年ぶりにセーブを記録した又吉

ここまで8回を任されてきた〝竜の反省男〟が守護神に抜てきされた。

中日・又吉克樹投手(30)が25日のソフトバンク戦(バンテリン)で7年ぶりとなるセーブをマークした。

キューバ代表として五輪予選参加のため24日に離日した守護神のR・マルティネスに代わって2点リードの9回に3番手で登板。一死から代打・長谷川に二塁打こそ許したが、後続の上林、松田を仕留めて試合を締めた。

与田監督は「ライデルがいなくなったら又吉を抑えにしようと決めていた。ボールカウントが増えても打ち取れる力が又吉にはあるので心配していなかった。抑えになった初戦からよく抑えてくれた」と目を細めた。

ところが、又吉本人に浮かれた様子は一切なし。ルーキーイヤーの2014年9月27日広島戦(マツダ)以来となる通算3セーブ目にも「目の前の1イニングを抑えにいったので特に意識はない」と関心を示さず「先頭を取ってからの二塁打と、上林選手にカウントを悪くしてしまった。特に9回なので反省したい」と気を引き締めた。

これで23試合に登板し、0勝1敗、15ホールド、1セーブ、防御率0・84と圧倒的な安定感を誇るが、これまでのコメントも反省の弁がほとんどだ。15戦連続無失点で三者凡退だった5月13日阪神戦後も「佐藤選手とサンズ選手に甘い球を連続して投げてしまっている。結果ゼロで帰ってきたが、それではダメ。明日までに反省、準備をして備えたい」と言えば、別の日も「勝っている展開にもかかわらず先頭を出して四球、その内容は論外」「しっかり結果を残して一軍にしがみつきたい」「(無失点も)本塁打のある岡本選手に甘い球を投げていたので反省しかないです」などといった具合だ。

チーム関係者は「とにかく又吉はストイック。結果が出ていてもいなくても反省して、準備して取り組んでいるから、結果が残せていると思う。守護神は適任だよ」と力説する。R・マルティネスが不在の間も、頼れる守護神として君臨してくれそうだ。

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