前触れない津波 知って チリ地震61年、南三陸で資料展

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当時の新聞や写真などが展示されている会場

 発生から61年となったチリ地震津波の資料展が、宮城県南三陸町の町生涯学習センターで開かれている。三陸沿岸で甚大な被害があった災害の記憶を伝え、防災につなげようと町図書館が企画した。30日まで。
 南米チリ沖でマグニチュード(M)9.5の地震が日本時間の1960年5月23日未明に発生し、翌24日に高さ最大5.5メートルの津波が旧志津川町を襲った。県内最多の41人が犠牲となり、家屋312戸が流失した。
 押し流された家屋や八幡川で家財道具を洗う人々の写真、「襲いかかる波の壁」「濁流に沈む母娘の悲鳴」と惨状を伝える新聞記事など約150点を展示。データ保存していた航空写真なども出力し、掲示した。
 町図書館の阿部勉館長は「前触れなく津波が来るのは東日本大震災と違う。多様な災害に備えられるよう、記憶を伝えたい」と話した。