福井県内の城魅力アップへ実行委員会設立 ふくい城巡りプロジェクト、観光資源として活用

実行委の設立総会であいさつする吉田真士会長=5月25日、福井県福井市の福井新聞社

 福井県内にある城の魅力を広め、観光資源としての活用を進める「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会の設立総会が5月25日、福井市の福井新聞社であった。マップやPRグッズの作製、会員制交流サイト(SNS)での情報発信といった今後の事業計画などについて確認した。

 福井市など県内11市町と、観光協会や各城の保存協会など13団体の代表者ら約30人が出席。実行委会長を務める福井新聞社の吉田真士社長は「一つ一つの城や城跡の魅力を連携して高め、発信していく活動を進めていきたい」とあいさつした。

 2024年春の北陸新幹線県内開業を見据え、21年度は▽城巡りマップ、バッジやファイルなどのグッズ作製▽講演会や山城の見学会実施▽お城EXPOへの出展-などを計画する。情報発信にも力を入れ、新聞や情報誌で県内の城を紹介する。また、フェイスブックでプロジェクトのアカウントを作成し、イベントなどの情報を随時更新していく。

 総会で記念講演した若狭国吉城歴史資料館の大野康弘館長は「城は地域おこしのシンボルになってきた歴史がある。次の世代にも残せるよう、プロジェクトの活用を」と呼びかけた。

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