日航ジャンボ機事故現場「御巣鷹慰霊登山に」 匿名2人からつえ寄贈 上野村

©株式会社上毛新聞社

つえの寄付に対し「ありがたく置かせていただく」と感謝する黒沢さん

 乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村楢原)に登る遺族らに使ってほしいと、匿名の2人が登山用のつえ計約450本を尾根の管理人、黒沢完一さん(78)に贈った。うち1人は昨年も寄贈した男性。黒沢さんは「責任を持ってありがたく置かせていただく」と感謝している。

 黒沢さんによると今月、静岡県から尾根を訪れた男性が、登山口付近に木製のつえ約400本をまとめて置いた。昨年8月にも約340本を寄贈した男性で、黒沢さんに「今年も持ってきた。登山者のために使ってほしい」と話したという。同時期の夕、尾根の整備を終えた黒沢さんが自身の事務所に戻ると、竹製のつえ約50本が置かれていたという。

 2人のつえはいずれも手製とみられ、木製のつえはきれいに削られるなど丁寧な仕事ぶりがうかがえた。黒沢さんは「相当の手間がかけられているのが一目で分かる。善意を事故の風化防止につなげたい」と話している。 (村山拓未)