佐世保でワクチン個別接種始まる 65歳以上対象 

ワクチン接種を受ける高齢男性(右)=佐世保市、増元内科

 長崎県佐世保市で25日、65歳以上の一般の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの個別接種が始まった。市によると初日はほぼトラブルなく進んだという。
 万徳町の増元内科(増元秀雄院長)は午後3時半から接種を開始し、12人が来院。「手先がしびれていませんか」「具合が悪くなったら教えてください」と看護師が声をかけながら高齢者にワクチンを打った。同内科では、キャンセルが出た場合、近くに住む患者らに連絡するよう想定していたが、キャンセルはなく、予約通りの接種を終えた。
 相生町のえんどうファミリークリニック(遠藤晋介院長)でも12人が接種。副反応があった場合に備え、高齢者は接種後約15分間、別室で待機して帰宅した。須佐町の坂口小枝さん(77)は「痛みはほとんどなかった。感染するのではないかと不安だったので、1回目を打ててひとまず安心した」と話した。
 市によると、個別接種は市内約120の医療機関で実施している。市は年齢ごとに接種券を発送し、現在65歳以上に発送済み。26日からは集団接種が始まり、7月末までに65歳以上の高齢者約8万2千人に2回接種を終える計画。

 


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