【新日本】ゴールデン☆エースが快勝!飯伏がコブとの一騎打ちを熱望<5.25後楽園:全試合結果>

新日本プロレスは5月25日(火)、『Road to WRESTLE GRAND SLAM』後楽園ホール三連戦の2日目を開催した。

メインは飯伏幸太&棚橋弘至のゴールデン☆エースがジェフ・コブ&グレート-O-カーン(UNITED EMPIRE)とタッグで激突。

一騎打ちの機運が高まる飯伏とコブは互いに意識し合う展開に。

試合は飯伏がコブに見せつけるように本家カミゴェでオーカーンを沈めた。

勝利の勝ち名乗りを受けた飯伏はマイクで「ジェフ・コブ、彼はすごいよ、ホントに。本当にすごい!まだまだ、まだまだ、まだまだ!僕に足りないものをたくさん持ってる。だから、彼と早く戦わせてほしい。」と改めてコブとの一騎打ちを要望した。

『Road to WRESTLE GRAND SLAM』
日時:2021年5月25日(火) 17:30開場 18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:274人

<試合結果>

▼第1試合 20分1本勝負
辻 陽太 ×
vs
チェーズ・オーエンズ 〇
8分34秒 パッケージドライバー→片エビ固め

<試合後バックステージコメント>

オーエンズ「1ヶ月も試合してなかったけど、やっと調子が戻ってきた。体もちっとも痛くない。ツジ、お前も俺と同じグリーンベイ・パッカーズのファンらしいな。 知ってるか? グリーンベイ・パッカーズはアメリカンフットボールのチームだぞ。ツジ、頭から落として悪かったな。でも、勝たないともっと稼げないからな、仕方ない。どうだ、これがテキサス・ナンバー1のレスラーの実力だ」

辻「今日は終わっちまった。残すはあとひとつ、鷹木信悟。俺とアンタ、鷹木信悟、どっちが強いかって言われたら、そりゃあ鷹木さんのほうだろうよ。ただ、99%負けたとしても、1%、たった1%でも勝機があるなら俺は闘う。それが男ってモンだろ、鷹木信悟! それともうひとつ、鷹木信悟、もし俺がアンタに勝ったら、アンタが狙うIWGP世界ヘビー級への挑戦、俺と代われ!」

▼第2試合 20分1本勝負
DOUKI
ザック・セイバーJr. 〇
vs
石森 太二
高橋 裕二郎 ×
9分44秒 Barry from Eastenders

<試合後バックステージコメント>

ザック「今日はスペイン語でコメントする余裕もなさそうだ」

DOUKI「(※スペイン語で)スペイン語は難しくないだろ」

ザック「(※スペイン語で)ふざけるなよ。(※英語で)じゃあ、今日はスペイン語と日本語の両方でコメントするか。今日もお前はすごかったよ。10年もメキシコで試合してたお前には、今日の試合なんて楽勝だっただろ」

DOUKI「(※英語で)楽勝だ!」

ザック「お前はもっとチャンスに恵まれてもいいはずなのに。みんながタイチの体調を心配してくれてるって聞いてうれしいよ。でも、あいつは強いから大丈夫だ。だからコロナウイルスだってやっつけた。(コロナで)喉がやられなくてよかった。タイチの歌声は最高だからな」

DOUKI「(※スペイン語で)まったく同感だ」

ザック「本当にあいつの歌声は美しいよな。だから喉を痛めないためにも休めと言ったんだ。なんかスペイン語を話す気もG.o.Dの話をする気もしないな。ほかに特に言うこともないし。最近暑くなってきて湿度も高くなってきたな」

DOUKI「(英語で)湿気てるよな!」

ザック「俺たち、退屈過ぎて天気の話なんかしちゃってるよ(※と言い残して立ち去る)」

DOUKI「(スペイン語で)石森、ひとつだけ言わせてくれ…お前と闘うのは楽しい。(※日本語で)あぁ、なんて言うんだ!? スペイン語な、忘れてくるよな。何年も、ここ数年、メキシコ行ってないからな…。(※スペイン語で)それだけ石森との試合はやりがいがある。期待してるわけじゃないけど、石森と当たるといつも楽しんでる自分がいる。感情ってのは不思議だな。以上だ。アディオス」

石森「(※コメントスペースに座り込み)普段なかなか当たらない相手とやれるのは、これはこれで楽しみ。特にザック。ザックは10年前ぐらいに、いろいろやり合ってた相手で。どこからも来るサブミッション(関節技)に、無限に出して来る技の引き出しの多さ。たまんねぇな、ホントによ。当時からすごすぎるのはわかってたけど、そのすごさが、俺の予想以上にすごくて、面白い刺激もらったよ。この先、またやり合いたいね。それと、デスペ、チャンピオン。貴様、見てる!? フフフフ…。俺は、変わらず、いつでも、ずっと、狙ってるから(※ベルトを腰に巻く仕草)」

※裕二郎はノーコメント

▼第3試合 20分1本勝負
マスター・ワト ×
天山 広吉
vs
タンガ・ロア
タマ・トンガ 〇
12分44秒 マジックキラー→体固め

<試合後バックステージコメント>

天山「ワト、大丈夫か? ああ、クソッ!」

ワト「クソッ! 勝ったらさ、今日勝ったら、あいつらのベルトに挑戦したかった」

天山「いや、ホンマや」

ワト「惜しかった。悔しいけど、悔しいけど、気持ちでは負けてねぇよ」

天山「(※ワトの首を冷やしながら)ジュニアもヘビーも関係ないよな。OK! 気持ちで負けんなよ! ヘイ! (※ワトが1人で引き揚げると)昨日は本間と、今日はワトね。“即席”言うたらあれやけど、ワトは今日はやってくれるかなと思って。しっかりといいところ、ワンツースリー入ってもおかしくないところもあったし。まだまだ、まだまだ! 1回や2回やっただけでね、あいつも諦めへんし、そういう男やから。まあ、タッグチャンピオン、なんだかんだ言って、タッグチャンピオンなんやろ、あいつら、G.o.D。次、誰をパートナーにするかわからへんけど、しっかりとベルト戦線絡むぞ、オイ! 見とけ、オラ!」

※タマ&タンガはノーコメント

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<写真提供:新日本プロレス>

▼第4試合 30分1本勝負
田口 隆祐 ×
YOSHI-HASHI
石井 智宏
後藤 洋央紀
vs
BUSHI
鷹木 信悟 〇
SANADA
内藤 哲也
17分21秒 MADE IN JAPAN→片エビ固め

<試合後バックステージコメント>

BUSHI「明日の後楽園のカード、明日の試合、俺らのチームは、俺だけが休み。ゆっくり休める。いや、勘違いしちゃいけないよな!? 俺だけカードがない。カードに漏れたんだよ。危機感持たないといけない。だから俺は明日、後楽園に試合でも見に来ようかなと思ってるよ」

内藤「BUSHIの気持ちは、なんとなく理解した。コメントでも危機感を感じ取れるし、鷹木に対しての思いも、俺と同じ感じなのかな!? じゃあ、SANADAはどうなんだ!? リング上ではあまり感情を表に出してないけど、昨日、鷹木がマイクを持っていたときのSANADAの表情、見た? 見た…!? いい顔してたよ。

きっとSANADAも、同じように悔しい思いを抱いてるんでしょう。さあ、いよいよ明日は、後楽園ホール3連戦、最終日。SANADAとのタッグ。対戦相手のYOSHI-HASHI、後藤よりも、パートナーのSANADAに目がいってしまうよ。

SANADAと(※拳を握って胸を2度叩き)気持ちのぶつかり合いを、したいと思います。その気持ちのぶつかり合いをした結果、いったい何が生まれるのか!? その答えはもちろん、トランキーロ。あっせんなよ。ではでは、また明日もここ後楽園ホールでお会いしましょう。それにしても石井…効いたぜ。カブロン!」

鷹木「いいじゃねぇか、オイ。BUSHIもSANADAも内藤も、気合入ってるな。あ!? 俺はもちろんいつだって気合入ってるぜ? 見てのとおり! 絶好調だしよ。それはそうと、昨日は解説席で言ってたヤツがいたな。『鷹木は負けたばかりだから列の最後尾に並べ』と。バカ野郎。そりゃあ(ウィル・)オスプレイが! (IWGP世界ヘビー)ベルト返上しなくて日本にいたら、もちろんそうしてたよ。だが現実はどうだ、オイ!? オスプレイはベルト返上。おまけにイギリスに帰っちまった。オォ、振り出しだろ、どう見ても!? な!?

それに俺は先シリーズ、毎日のようにあのIWGP世界ヘビーのベルトを、目の前で見ていた。鹿児島では、あのベルトを手に触れたからな。たしかに歴史は浅いかもしれんが、重みと深みは、俺はしっかり体感したぞ。なあ!? 明日は我が身だ。俺自身だって、いつコロナウィルスに感染するか、わかんねぇよ。なあ!? だからいま、こうやって体力も気力も充実しているいまこそ! やらなきゃダメだろ。そうだろ!?

まあ、とにかく、さんざん、さんざん、俺はアピールしてきたから。あとはオイ、新日本プロレスに任せたよ。なあ!? 会社に任せた。それと明日か。明日は、辻とシングルだな。第1試合だよ。いいじゃないの、オイ。でも、あの野郎よ、俺のことを『元気なオッサン』とか言ってっけどよ、オイ、辻!! 俺が元気だけだと思ってんのか!? この野郎。明日はテメェに! 俺の強さと! 怖さをトコトン教えてやるよ」

※SANADAはノーコメント

石井「内藤、かまって欲しいんだろ!? いいぞ。狙いはなんだ!? シングルか!? それともこれか!?(※と言ってNEVER 6人タッグベルトを叩く)どっちでもいいぞ。遊んでやるよ」

後藤「俺になんの恨みがあんだ、この野郎!? (※NEVER 6人タッグベルトを掲げ)こいつか、オイ! オメェはこれを狙ってんのか!? これを狙ってるんだったらな、その口で、ハッキリ言ってみろ!」

※YOSHI-HASHI&田口はノーコメント

▼第5試合 30分1本勝負
棚橋 弘至
飯伏 幸太 〇
vs
グレート-O-カーン ×
ジェフ・コブ
15分53秒 カミゴェ→体固め

■飯伏「ジェフ・コブ、彼はすごいよ、ホントに。本当にすごい!まだまだ、まだまだ、まだまだ!僕に足りないものをたくさん持ってる。だから、彼と、早く戦わせてほしい。そして、いつも棚橋さん、すみません。いつもいつも助けてもらって、ありがとうございます。今日もちょっと一言、もらっていいですか」

■棚橋の「ムチャ振り、ありがとう!僕がみなさんに思ってる気持ちは、いつも同じです。来てくれて、ありがとう。もちろん、『ワールド』でご視聴になってるみなさんも、ありがとう。はあ、まだまだ、厳しい状況っていうのは続いていきますけど、少しでも!少しでもみなさんの、生きる力になれますように!」

再び飯伏がマイクを手に取る。

■飯伏「いま、棚橋さんが言ってくれたそのことが、本当に答えだと思う!いつも僕が言ってる、すべてから、何からも逃げない、負けない、あきらめない!今日もみんな、ありがとうございましたー!」

<試合後バックステージコメント>

棚橋「いま、パッと浮かんだんだけど、何年前だろ? 『飯伏、しっかりしなさい』って、彼にハッパかけたことがあって。それから時が過ぎて、『棚橋さん、しっかりしてください』って言われるようになってしまった(苦笑)。

自分の振りから、自分で振っておいて自分で落とす。悔しい。悔しいから、『飯伏、しっかりしなさい』、『棚橋さん、しっかりしてください』、もう一段階あるでしょ? オオーッシ!」

飯伏「最後、自分から求めてきた握手を中指であれしました。ありがとうございます。僕に足りないもの、そこにほとんど詰まってる。そう僕は感じました。

何が足りないか、少しずつわかってきました。そして、この1勝、これからの自分の人生の中でそれぐらい大事な試合だったんで。それぐらいの気持ちでやってるんで。

それぐらいの気持ちでやるんで、これからも。そして棚橋さん、今日もありがとうございました。また組んで下さいよ。いつでも、いつでもハッピーエンドに。明日も」

コブ「俺はいつもリスペクトの心を持ってリングに上がり、常に情熱、名誉、威厳、誠実さを忘れずに試合に挑んでいる。イブシ、お前がやることはすべて俺の方が上手くできる。いま猛烈にお前の顔にパンチを食らわせてやりたいところだが、耐えるしかない。オーカーンの仇は必ず俺が討つ。お前1人で俺たちUNITED EMPIREを相手にできると思ってるのか? 俺はプロレスラーとしての誇りを持っている。だからお前が『ペッパーランチ』でも『いきなり!ステーキ』でも『すしざんまい』でもどこで食事してても、後ろから現れて攻撃を仕掛けたりしない。攻撃していいのはリングの上だけだ。

今日みたいにタッグマッチでも構わないが、早くお前と1対1で試合がしたい。いったいいつになるんだ? 砂時計の砂が落ち切る頃には俺たちのシングルが実現するだろう。イブシ、日本で何て言うのかわからないが、この“THE HATCHET”、“THE IMPERIAL UNIT”がゴールデンスターを始末する。だから試合を組んでくれ。俺はどこであろうと現れるぞ。お前はどうだ?」

※オーカーンはノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>

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