【日本ダービー】エフフォーリア2冠リハ 横山武も納得のラスト11.7秒

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横山武のムチに鋭く反応したエフフォーリア

昨年に続く無敗の2冠馬誕生なるのか? 第88回日本ダービー(30日=東京芝2400メートル)の最終追い切りが26日朝、東西トレセンで行われた。注目の皐月賞馬エフフォーリアは美浦トレセンで総仕上げに臨んだ。若武者・横山武を背に南ウッドで5ハロン66・4―11・7秒をマーク、ダービーに向けての勝負調教で締めくくった。20年コントレイルに続く偉業達成へ向け、視界良好だ――。

グレード制導入(1984年)以降、無敗の皐月賞馬がダービーへ駒を進めたのは84年シンボリルドルフ、91年トウカイテイオー、92年ミホノブルボン、05年ディープインパクト、19年サートゥルナーリア、20年コントレイルの6頭。このうち5頭がダービーを制した。唯一の敗退馬サートゥルナーリアは同年の天皇賞・秋でも敗退を喫したように終生、東京を克服できなかったが、エフフォーリアは東京で2戦2勝、ともに圧勝。まさにコース替わりは歓迎材料であり、昨年のコントレイルに続いての偉業達成が目前に迫ってきた。

もっとも、当のエフフォーリア&横山武に緊張のカケラは一切ない。午前6時の開門からほどなくして南ウッドコースに登場。皐月賞を勝ってさらに迫力が増した馬体は威風堂々としており、背筋をピンと伸ばした165センチの横山武も貫禄十分だ。人馬とも滑らかな動作でキャンターへ移行し、5ハロンからの最終追い切りを開始した。

先頭のヴィアメント(古馬3勝クラス)を見ながら、後ろにはファビュラスノヴァ(未勝利)を従え、隊列の真ん中を折り合い良く追走。4コーナーではもう我慢できないといった感じでエフフォーリアが先頭に躍り出る。そこから軽く気合をつけられると一気に加速して両馬に1馬身先着。ゴール板を過ぎてからも追われていたように数字以上に負荷をしっかりかけられた内容だった。

「直線に入ってもギリギリまで我慢して、最後は流す形。ゴールを過ぎてからも余力があったし、思った通りの調教ができた」と横山武が納得の表情を見せれば、鹿戸調教師も「このひと追いで体が絞れてくるだろうし、最後はいいファイトを見せた。大きなフットワークをしているので広い東京に替わるのは歓迎。今回も強い馬が出てくるけど、自分の競馬に徹するだけ」と泰然自若に締めた。

まさに一点の曇りもない調教過程――。陣営悲願のダービー制覇へ向けてまた一歩、大きく前進した。