川崎市長に情報届いていない? 市議会の正副議長が懸念「職員に囲われている」

福田紀彦・川崎市長(資料写真)

 行政のかじ取り役には、庁内外のあらゆる情報を─。

 川崎市の福田紀彦市長に対し、市議会トップから注文が相次いだ。

 任期満了を迎える正副議長が25日に会見し、市長が正しい判断を下すには「きちんとした情報が届くことが大事」と述べる場面があった。

 会見したのは山崎直史議長(自民)と花輪孝一副議長(公明)。

 福田市長について、山崎氏は「正しく判断でき、世間的常識も兼ね備えている」と評価。その上で「判断に当たり、きちんとした情報がどれだけ彼に伝わっているか」と述べ、庁内の風通しの悪さを懸念した。

 「現場主義」を掲げていながら「(市職員に)囲われているのが問題だ」とも指摘。「現場にもっと出て行ったらいい」と促し、庁内では不都合なものを含め多様な情報を公正に市長に届けるべきと注文した。

 花輪氏は市長の多忙さを挙げ「5分間(面会する)時間を取るのも大変」と吐露した。

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