上越まつり 大部分の催し中止 直江津祇園祭は神事のみ

 上越市の夏を盛り上げる一大イベント「上越まつり」は、今年も大部分の催しの中止が決まった。高田・直江津の祇園祭と大花火大会、謙信公祭の出陣行列・川中島合戦の再現は、昨年に続き2年連続の中止となる。

 新型コロナウイルス感染が広まる中で「3密」を防げない催しは実施できないと判断、上越まつり委員会(事務局・上越観光コンベンション協会内)が25日に発表した。

 今年で46回となる上越まつりは高田祇園祭、直江津祇園祭(7月23~29日)と謙信公祭(8月21、22日)からなる。祇園祭はみこし宮入り、大民踊流し、みこしの川下り、町内屋台巡行、お饌米奉納など全ての行事を中止する。29日の八坂神社例大祭は神事のみを行う。

 今年で96回目の謙信公祭は、出陣行列・川中島合戦の再現、大民踊流し、献納米合戦などの催しは中止する。8月16日の春日山神社祭典、21日の前夜祭、22日の狼煙(のろし)上げ、武禘式等は実施する。8月8日他の奉納武道大会は実施する。

 祭典の神事は神職ら最低限の人数で行うことを検討する。物産展や米沢藩古式砲術保存会の砲術披露などの一部事業については、実施の可否を引き続き検討するとしている。

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