東京五輪中止なら来年の冬季北京五輪も中止か…米国がボイコットの可能性

東京五輪開催へのムードは暗くなるばかり

終息の見通しが全く見えない新型コロナウイルス禍で東京五輪中止ムードは高まるばかりとなっている中、2022年北京五輪中止の可能性まで出てきた。

韓国紙「朝鮮日報」によると、米国は東京五輪が中止となった場合、北京五輪ボイコットに乗り出すと伝えた。バイデン政権は新型コロナウイルスの発生源とされる中国での五輪が〝コロナ克服の象徴〟となるのを嫌っているという。先日、ナンシー・ペロシ米下院議長は中国当局による新疆ウイグル自治区での人権侵害などを理由に、選手以外の参加を見送る「外交的ボイコット」を主要国に呼びかけたばかりだ。この流れが加速すれば、米国がボイコットに乗り出す可能性も考えられる。

実際、米公共ラジオ「NPR」は「東京と北京の両五輪中止を求める」と報道。コロナ禍と人権問題、それぞれ中止とすべき理由は異なるが、アジアで2大会連続五輪がキャンセルされ、24年パリ五輪がコロナ克服と人類平等を高らかに掲げることになるのだろうか。

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