国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」(愛知・セントクリークGC)は27日に開幕する。注目は先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」Vで、最新の世界ランキングで日本人2番手の22位に浮上し、東京五輪の日本代表圏内に入った稲見萌寧(21=都築電機)と、一つ下がって3番手の26位となった古江彩佳(20=富士通)との争いだ。
米ツアー転戦中で4番手、29位の渋野日向子(22=サントリー)は今週の大会に出場しない。そのタイミングでどれだけポイントを稼げるか。
東京五輪の代表は、基本的に6月末の世界ランキングで各国の上位2人。15位以内だと最大4人まで代表になれるが、現在の状況からして、日本の枠は「2」になる可能性が高い。
14位の畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が日本勢トップを守り続ける中、古江が今月に入って渋野を抜いて2番手になると、先週のVで今度は稲見が初めて代表圏内に入った。
その稲見は26日の開幕前日会見で五輪について「あまり意識しすぎずに、目の前の試合を戦っていきたい」とコメント。一方の古江も、日本人3番手に後退したことについて質問されると「全然、何も考えていません」と話すにとどまった。
とはいえ、周囲はどうしても2番手争いに注目する。
稲見が今年の5勝で稼いだ世界ランキングのポイントは、1試合につき18・5~19ポイントだった。
これに対して渋野は一昨年の「全英女子オープン」優勝で100ポイント。昨年12月に「全米女子オープン」で4位になった時は30ポイントと基準値が高く設定されるメジャーで稼いでいる。
来週は「全米女子オープン」。6月最終週には「全米女子プロ」とメジャー2大会が控えているだけに、渋野はここで一気に加算する可能性もある。それだけに“国内組”は今週も少しでも多くのポイントを加算しておきたいところだ。