脳出血の診断を支援。医用画像解析AI「EIRL Brain Segmentation」発売

医師を支援するAI画像診断支援技術

エルピクセル株式会社は、2021年5月25日、医用画像解析ソフトウェア『EIRL Brain Segmentation』の販売を開始したと発表しました。

同社は、医師を支援するAI画像診断支援技術『EIRL』の展開などを行っている企業。『EIRL Brain Segmentation』は、頭部CT画像から頭蓋内の高輝度領域を自動で抽出することで、脳出血の救急診断を支援するソフトウェアとなっています。

画像内の高輝度領域を自動で抽出

脳出血は、高血圧・脳腫瘍・脳血管の異常といった要因により脳の動脈が破れ、脳内部が出血した状態となる疾患です。確定診断では頭部CT検査が実施され、周囲に比べ白く映る部分すなわち高輝度領域を確認し、出血部位や出血量などを調べることになります。

『EIRL Brain Segmentation』は、頭部CT画像における高輝度領域の確認を、AI画像技術を活用して行うソフトウェアです。CTやPACS(医用画像管理システム)に接続すると、画像内の高輝度領域を自動で抽出し、抽出された領域を医師のビューワーなどに出力することが可能となっています。

非熟練医を支援し、医師の負担を軽減

『EIRL Brain Segmentation』は、2次救急施設における診断の見落としなどを回避すべく開発されました。専門外の医師が脳出血の診断をしなければならないケースもある2次救急施設にて、AI活用により非熟練医を支援し、医師の負担軽減を図るとしています。

同社は今後も、救急医療を対象とした医用画像解析ソフトウェアの研究・開発に注力するとしています。

(画像はプレスリリースより)

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頭部CT画像から高輝度領域を自動抽出する『EIRL Brain Segmentation』、販売を開始 – エルピクセル株式会社

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