完ぺき救援の巨人・高梨に原監督も脱帽「もう、神がかり的」

スタンドに挨拶する原監督(左)ら巨人首脳陣

神様、仏様、高梨様! 巨人の原辰徳監督(62)が5―2で勝利した26日の楽天戦(東京ドーム)後、8回に好救援を見せた高梨を絶賛した。

3点リードの8回、一死満塁と一発が出れば逆転のピンチでマウンドに上がった高梨は、この日が巨人への移籍後、古巣との初対戦。「なんとか最高にしびれる場面で登板したので、抑えたいなと思って上がりました」と気合十分で登板した左腕は、4番・島内を左飛とすると、続く岡島を三ゴロに打ち取り、きっちり無失点で危機を脱出。抑えた瞬間、力強く拳を振りあげて雄たけびを上げると、スタンドの巨人ファンからも大歓声が送られた。

完ぺきな救援で、この日先発し8回途中2失点と好投した高橋の6勝目をアシスト。試合後には「横浜で僕が勝ちを消してから(高橋)優貴に勝ちがついていなかったので。ここでひっくり返されてまた勝ちつかないってなったら優貴にもう顔向けできないのでよかったです」と安どの表情を浮かべた。

これには指揮官も笑顔。「いやいやもう、あの辺になるともう、神がかり的なね。見事でしたね」と、手放しに褒め称えた。さらには「(相手が)古巣でね、育ったところでマウンドに上がるというのもね、いろんな心境になるでしょうけど、その中でしっかりと役割を果たせたというのは良かったと思いますね」と、“恩返し投球”を披露したリリーフエースを称賛した。

救援陣の活躍で前日に続き連勝とし、交流戦1カード目から勝ち越しを決めた原巨人。勢いそのままに、連勝街道へと突き進みたいところだ。

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