スマート農業に熱視線 高校生、講座実習で理解深め GPSトラクターを体験

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GPS機能付きトラクターの種まきを見学する生徒=中央農高

 中央農高と上市高で26日、スマート農業を学ぶ講座や実習が行われ、生徒がロボットや人工知能(AI)などの先端技術を活用して手間を省き、収量を増やす次世代型農業に理解を深めた。

  中央農高

 中央農高では、生物生産科作物科学コースの2、3年生19人が、衛星利用測位システム(GPS)機能付きのトラクターで、乾いた田に種もみを直接植え付ける「乾田直播(かんでんじかまき)」を見学し、体験した。

 乾田直播栽培は、育苗の手間やコストが省け、稲が倒れにくいなどの利点がある。GPS機能付きトラクターは、起点と終点を設定すると、ハンドルから手を離していても自動操舵(そうだ)で真っすぐに動き、種もみと肥料をまくことができる。

 北陸近畿クボタ富山事務所(高岡市)が機械の動かし方などを指導した。種まきを終えた柳浦涼兵さん(3年)は「初心者でも失敗する恐れがなく、安全に作業できる」と、GPS機能付きトラクターの利点を強調。石黒竜之助さん(同)は「自分がいつも植えるよりもきれいに植えられた」と話した。

  牛200頭にセンサー 上市高 くろだ牧場の事例紹介

 上市高では教養講座「スマート農業」を知る会が開かれ、グリーン分野の2、3年生29人が、県農業技術課広域普及指導センターの五箇(ごか)大成副主幹普及指導員らを講師に、先端技術を活用した農業に理解を深めた。

 五箇さんは昨年10月に新しい牛舎を作り、スマート農業を取り入れているくろだ牧場(富山市)の状況を説明。約200頭の牛の首にセンサーを付けて行動を確認しており「人間よりも早く正確に、牛の発情や病気を見つけられる」と利点を強調した。同牧場の従業員3人は、データ管理によって人工授精や妊娠の鑑定をする牛を判別しやすくなったことなどを紹介した。

スマート農業に理解を深める生徒=上市高