サイが絶滅するかもしれない。NHK記者がアフリカで見た、密猟との知られざる戦いとは?

株式会社学研ホールディングスのグループ会社、 株式会社学研プラスは、 5月27日(木)に、 児童書『環境ノンフィクション この世界からサイがいなくなってしまう アフリカでサイを守る人たち』を発売。 専門家によると、 あと20年でアフリカからサイがいなくなってしまう可能性があるという。 角をねらった密猟によって、 サイの数が激減しているためだ。 NHK記者としてアフリカ30か国以上での取材経験がある味田村太郎氏は、 現状に危機感を覚え取材を開始。 サイの保護と密猟の最前線を伝える原稿を、 『子どものための感動ノンフィクション大賞』に応募した。 この原稿が大賞を受賞し、 この度発刊されたのが、 児童書『この世界からサイがいなくなってしまう』だ。 サイと密猟者、 そしてサイを守る人たちの、 知られざる戦いがある。 この本では、 サイの子どもを保護する「サイの孤児院」や、 科学技術による「復活プロジェクト」などの取り組みを紹介。 南アフリカ共和国での取材を行った記者による、 迫真のノンフィクション。

サイのことがよくわかる

巻頭や第一章ではサイの種類や祖先について紹介。 また、 コラムではサイの最新研究も紹介。 人気の動物サイのユニークな習性や特集を知ることができる。コラムではサイのフンの秘密や、 連れ立って旅をする習性などを紹介。

サイをすくうためのさまざまな取り組みがよくわかる

サイを救おうと、 さまざまな現場で日々たたかう人々を取材。 国立公園をヘリコプターでパトロールするレンジャー隊や、 母親を密猟者に殺された子どものサイを保護する「サイの孤児院」。 それから、 iPS細胞の活用も期待される、 科学技術による「復活プロジェクト」や、 角を失ったサイ「ホープ」への医師たちの必死の治療などについても取り上げている。

社会や世界の問題についてよくわかる

サイの密猟の問題から浮かび上がってくるのは、 貧困や男女格差、 人と自然との付き合い方などの世界が抱える問題だ。 これらはどれも、 「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」として近年掲げられている目標である「1.貧困をなくそう」「4. 質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「10.人や国の不平等をなくそう」「15.陸の豊かさも守ろう」などと密接に関わっている。

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