山崎育三郎が伊藤博文役で大河初出演! 武田真治、大倉孝二「青天を衝け」新キャスト発表

吉沢亮が主演を務める、NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8:00ほか)の新キャストとして、武田真治、大倉孝二、山崎育三郎の出演が発表された。

同作は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」として知られ、新しい一万円札の顔としても注目が集まる渋沢栄一が主人公。幕末に農民の子として生まれた栄一(吉沢)が、倒幕の志士を目指しながら幕臣となり、維新後は新政府に仕官。後に下野し、実業家として銀行などさまざまな産業を興し、近代日本の礎を築く姿が描かれる。脚本は、同局連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が手掛けている。

今回発表されたのは、栄一がさらなる転身を遂げる明治維新という大転換期のステージで、新風を吹き込む人物たち。江戸幕府の勘定奉行であり、財政改革における栄一の憧れだった小栗忠順役に武田、明治維新期に外交などで手腕をふるい、栄一を新政府へ登用した大隈重信役に大倉、攘夷(じょうい)を唱えた長州藩士から、やがて初代内閣総理大臣をも務めた伊藤博文役に山崎が扮(ふん)する。

2011年の「江〜姫たちの戦国」以来、10年ぶりの大河ドラマ出演となる武田は「私の役どころ小栗忠順は、1860年には地球を1周し、帰国後は多くの奉行を務め、江戸幕府の財政再建や洋式軍隊の整備、横須賀製鉄所の建設など、幕府側から近代化政策を行い、渋沢栄一の人生に多大な影響を与えたといわれています」と役柄を紹介し、「徳川に仕えながら日本の未来のために尽力していた小栗と、当初、攘夷討幕を唱えていた栄一の出会いがどのようなものだったか、『日本経済の父』と呼ばれる栄一に与えた影響とは…。混沌(こんとん)とした幕末に思いをはせ、大切に演じさせていただきます」とコメント。

「渋沢を政府に誘い、総理大臣、外務大臣などを歴任、近代産業の発展に貢献、政党や大学も作った、誰もが知る明治大正期のビッグネーム。豪放磊落(らいらく)で『民衆政治家』と呼ばれ親しまれた。そんな大隈重信をやらせていただくことになりました」と話す大倉は「大変なことです。もう一度言わせてください、大変なことです。作品に貢献できるよう尽力させていただきます」と重大な出来事と受け止めつつ、意気込む。

そして、大河ドラマ初出演となる山崎は「日本の初代内閣総理大臣・伊藤博文を演じさせていただきます。大日本帝国憲法の起草者の1人であり、幕末から明治へ日本を近代化に導いた偉人」とその功績を示し、「『周旋の才あり』といわれた伊藤博文のように、人と人とのつながりを大切に、敬意を持って誠実に挑みます。素晴らしい役者の皆さんと作品創りができることを楽しみにしています」と期待している。

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