北欧出身のポップスター、シグリッドが2年ぶりの新曲を公開

Courtesy of Island Records

ノルウェー出身のポップスター、シグリッド(Sigrid)が2019年以来となる2年ぶりの新曲「Mirror」を発表。ミュージック・ビデオも合わせて公開された。

シグリッドは昨年LAで2019年のデビュー・アルバム『Sucker Punch』に続くニュー・アルバムのために新曲の制作に取り掛かっていたが、世界的な新型コロナ・ウイルスの蔓延を受け、急遽ノルウェーへの帰国を余儀なくされた。飛行機の中で彼女は、今回公開された万華鏡のようなニュー・シングル「Mirror」のヒントとなるアイデアを思いついたのだという。

ミュージックビデオ:Sigrid – Mirror

2017年にシングル「Don’t Kill My Vibe」で世界デビューを果たして以来、現在24歳のシグリッドは世界中をツアーで巡り、12億回超えのストリーミング再生と、100万枚ものアルバム・セールスを記録し、新作のための礎を築いてきた。今回の新曲「Mirror」は、シグリッドの現在の地位を決定づけるものとなった夕暮れ時のフェスティバルのステージと、低音を胸に響かせている何千人ものファンのためにに書かれたもので彼女はこう語る。

「スタジオに入ると、大合唱をつくりたいと思うんです。“Mirror”は、パーソナルものに焦点を合わせながらも、普遍的なものに語りかけるというシグリッドの名刺代わりのようなトラックです」

長年のコラボレーターであるエミリー・ウォーレンと書き始め、デンマークで完成した「Mirror」は、パンデミック発生時にロサンゼルスからスカンジナビアへと戻ってきたシグリッドと似た境遇にあったソングライターたちとの共作だ。ベテランのソングライターであるキャロライン・アイリン(デュア・リパ、ジュリア・マイケルズ)とプロデューサーのスライ(ジョナス・ブラザーズ、デュア・リパ)は、シグリッドがいつものようにピアノで書き始めたこの曲を、彼女と共に完成させた。

「私はスタジオでの曲作りなしにはアーティストではいられませんし、ステージに立たないことにはソングライターにもなれません」と彼女が語るように、パンデミックの影響でそれまでシグリッドにとって常に安全な空間だったスタジオは、象徴的なものとなり、ステージはファンのもとに戻って新曲「Mirror」を披露するための目標となったのだ。

「Mirror」のビデオは、監督のフェムケ・ハーデマン(Femke Huurdeman)とのコラボレーション作品で、恋愛の後の自己愛を表現している。シグリッドはこのビデオについて次のように述べている。

「私たちは、自分自身の異なる側面が互いに競い合い、相容れないことがいかに矛盾しているかを探りたかったのです。歌っている時はじっとしていられないので、踊ったり、走ったり、運転したりするシーンが多いのですが、私が撮影をものすごく楽しんでいたことが伝わると思います」

Written By Will Schube

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