ジョコビッチが東京五輪無観客なら参加辞退か トップ選手に広がる“不安”

ジョコビッチ(ロイター)

男子テニスの世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)は27日、東京五輪で無観客開催となった場合、参加を見送る可能性を示唆した。インドメディアの「ファーストポスト」が報じている。

2か月後に開幕する東京五輪に向けては新型コロナウイルの感染拡大が続いていることで各方面から反発の声が高まっており、東京都医師会は五輪開催の中止を求めると表明した。すでに海外からの観戦者は禁止されており、今後の情勢次第では全競技が無観客で行われる可能性も出ている。

そんな中、同メディアによると、ベオグラード・オープン準々決勝(27日)に勝利したジョコビッチは試合後の記者会見で「ファン(の観戦)が許される限り、オリンピックに出場するつもりだ」と語った上で「そうでなければ、参加することについて考え直す」と、辞退する可能性を語ったという。

すでにテニス界ではトップ選手のラファエル・ナダル(34=スペイン)やロジャー・フェデラー(39=スイス)が五輪参加に慎重な姿勢を明かし、元女王のセリーナ・ウィリアムズ(39=米国)も大会不参加を示唆している。また、日本勢の大坂なおみ(23=日清食品)と錦織圭(31=同)は、今夏の五輪開催について懸念を表明している。

テニス界に限らず、世界トップ選手が揃って五輪を辞退するようなことになれば、世界最大のスポーツの祭典を開催する意味はなさそうだ。

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