2年ぶり全国学力テスト 長崎県内2万3300人が参加 コロナ影響も調査

試験開始を待つ児童ら=長崎市内

 小学6年と中学3年の全員を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が27日、一斉に行われ、全国で約208万人が参加した。長崎県内では国公私立計499校の小6約1万1500人、中3約1万1800人の計2万3300人が臨んだ。昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大で中止となり、実施は2年ぶり。
 昨春の一斉休校による学習の遅れに対応するため、例年の4月から繰り下げた。全国の参加は、国公立の全校と私立46.7%の計約2万9千校で、小6が約105万4千人、中3が約102万8千人。国語と算数・数学の2教科で行われた。
 学校や児童生徒への質問紙調査では、学習意欲や学習方法のほか、新型コロナ禍の学習への影響も尋ねた。
 長崎市内のある小学校では問題用紙が配られた後、児童が緊張した面持ちで開始を待っていた。文科省の結果公表は8月下旬の予定。県教委は例年、各市町で全国平均を上回った科目などを公表しているが、本年度の公表については「今後、各市町教委と相談して決める」としている。
 県教委は同日、県独自の学力調査も実施。公立校の小学5年が国語と算数、中学2年が国語と数学を受けた。28日に中学3年を対象に英語の調査を行う。

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