この夏、メタボな方は尿路結石に要注意!生活習慣を見直しましょう

© 奈良テレビ放送株式会社

 梅雨が終わると本格的な夏の到来。夏に多くなる病気のひとつに、尿路結石があります。その理由は、暑くなると汗をかき、尿量が少なくなることで、結石ができやすくなるためだとか。とくに尿管に詰まった結石は、急激な背部痛や側腹部痛を起こすこともあり、時には血尿が出ることも!あまり人には相談できない尿のお話。近鉄奈良駅から徒歩1分、小西通りにある「たに泌尿器科クリニック」の谷満先生に聞いてきました。

地域の医療を支える「たに泌尿器科クリニック」は、近鉄奈良駅から徒歩1分とアクセスが良いため仕事帰りに通院する人が多い

――尿路結石とはどのような病気ですか?

尿の中に溶け込んだ結石の成分が結晶化し、それがタンパク質などと結合して固まったものを結石といいます。腎臓から尿道までの尿の通り道を尿路といい、腎臓、尿管、膀胱に結石ができる病気を尿路結石症といいます。腎臓にできれば腎結石。これが落ちて、尿管の途中でひっかかると尿管結石。膀胱に認めれば膀胱結石、尿道に結石が詰まれば尿道結石ということになります。結石が出来ることによって、尿の流れが悪くなると、腎臓の機能が低下する原因にもなるので、速やかな治療が大切です。

気さくになんでも相談にのってくれる院長の谷満先生は、日本泌尿器科学界専門医・指導医で医学博士でもあります

――どのような症状がありますか?

個人差があるので一概には言えませんが、わき腹や腰に痛みが出て、血尿や頻尿、排尿困難を伴う症状を起こす方もおられます。ひどい方は吐き気を伴うほどの激痛を起こす場合もあります。しかし、石が大きいからといって痛みが強いとは限らず、自覚症状が無くて時間が経過してしまい、気が付いたら大きくなっていたということもあります。血尿が出て腰痛があるときは、泌尿器科を受診していただけたらと思います。

コロナ感染対策として、オゾン除菌・消臭機を導入している待合室

――原因は何なのでしょうか?

食生活の影響が大きいです。高カロリー、高脂肪の食事、偏食、運動不足、不規則な食事の時間など、生活習慣病やメタボリックシンドロームになりやすい生活習慣で毎日を過ごしている人は要注意です。夏は、水分を1日2Lは飲んでください。その際、糖分の多いジュースやアルコールではなく、水やお茶などが良いでしょう。肉類やプリン体、油物は控え、野菜や海藻類を積極的にとってもらうといいです。シュウ酸を多く含んだ食品を食べる時は、カルシウムをいっしょにとっていただくことで、シュウ酸の身体への吸収が抑えられます。コーヒー、紅茶にはミルクを、ホウレン草にはちりめんじゃこをいっしょに食べましょう。基本的にバランスの良い健康的な食事を心がけ、睡眠の3~4時間前には晩御飯は済ませてしまいましょう。

――放っておくとどうなりますか?

細菌感染をきたすことがあり、腎盂腎炎(じんうじんえん)になってしまうと、高熱、悪寒、痛みに襲われます。さらに放っておくと敗血症に至り、血圧が下がって、命に関わることもあります。

――やはり早期発見が一番ですね。どんな治療法があるのでしょうか?

保存的治療と手術療法があります。5mmより小さいサイズなら自然に出るのを待つ場合が多いです。痛み止めや排石を促す薬、尿をアルカリ化する薬などを処方します。また、生活習慣の見直しや飲水の勧め、運動(縄跳び)など、結石が降りやすくする方法を指導します。5mm以上の場合は、大きさ・硬さ・位置によって破砕を考慮します。今は医療が進み、体表から衝撃波を当てたり、尿道から内視鏡を挿入してレーザーを照射したりして砕石するなど、開腹せずに取り出す方法があります。この治療が必要な際は、関連施設を紹介させていただいております。

尿検査に備えて受診直前に排尿しないようにしておきましょう

――検査の仕方を教えてください

まず、尿検査をして、尿路感染を起こしていないかのチェックをします。次にレントゲンを撮り、結石の場所や大きさを確認。超音波で結石の有無や腎臓が腫れていないかを調べて、治療方針を患者さんと相談ながら決めていきます。結石がまだ小さくて経過を見るという方には、2週間後に再来院いただきます。膀胱のそばまで落ちてきている小さな石ならその日のうちに尿で出てしまう場合もありますので、まずは怖がらず、診察に来ていただきたいですね。

レントゲン検査で結石の有無を確認します
超音波診断装置(エコー)を使って体内の形状などを可視化します

――ほかにどのような診察を行っておられますか?

当院では、パイプカットと包茎手術も行っています。また、おねしょ、停留精巣、陰のう水腫、亀頭包皮炎などの小児疾患や前立腺がん検診、男性のみですが、淋病、クラミジア尿道炎、梅毒などの性感染症、さらに男性の更年期障害も診ております。うつになったり、夜眠れなかったり、イライラしたり、そういう症状がある男性の方は、血液検査で男性ホルモンの値を測定し、数値が低ければ、ホルモン補充療法を行います。

不快な思いをほっておくと生活を損ねますので、我慢をせず気軽に診察を受けていただければと思います。

―――ありがとうございました。

※この記事は取材当時の情報です。

医院名 :たに泌尿器科クリニック

住所  :奈良市小西町25-1 奈良テラス2F

     近鉄奈良駅4番・6番出口から小西さくら通りを南へ徒歩1分

電話番号:0742-20-6800

営業時間:【月・火・水・金】9:00~13:00/16:00~19:00

     【土】9:00~12:00(午後はなし)

休診日 :木・日・祝

駐車場 :提携駐車場あり

https://tani-man.com/