神奈川・大磯限定で配達代行 地元商店連携、買い物支援 

生まれ育った大磯町で宅配サービスを始めた飯島さん=同町国府本郷

 神奈川県大磯町の女性が町内に配達代行会社を立ち上げ、同町に限定したサービスを始めた。地元商店や農家と連携し、新型コロナウイルスの影響で外出を自粛する高齢者らに商品を届けている。収束が見通せない中、生まれ育った町で買い物支援に一役買っている。

 「OISODeli(オオイソ・デリ)」を設立したのは、同町国府本郷の飯島輝華さん(29)。同町では宅配サービスに対応していない個人商店も多く、「都市部のように宅配サービスがあれば便利」という思いが契機となった。昨春から町商工会の協力を得て会社設立の準備を進め、アルバイトの配達員5人を雇って今月4日に開業した。

 20日現在、町内の飲食店や花屋、酒屋、米店など14店舗と農家1軒が加盟し、注文は35件。宅配注文を受けた加盟店は同社に連絡し、配達員が自転車などで届ける。高齢者や主婦の利用が多いといい、飯島さんは「外出が不安な人から『良いサービス』というお声をいただく」と手応えを口にする。

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