韓国の二大政府系投資機関が米物流ファンドに659億円投資

韓国の国民年金公団と韓国投資公社(KIC)が、北米の物流ファンドに6億ドル(約659億円)を投資した。

28日、韓国の金融メディアなどによると、国民年金公団とKICは最近、北米のインフラ専門の運用会社GLPキャピタル・パートナーズ(GCP)が20億ドル規模で造成する物流・不動産投資ブラインドファンド(投資目的が決まっていないファンド)の「GCP4号ファンド」にそれぞれ3億ドルずつ、合計6億ドルを投資することにしたと伝えらえた。

今回造成されるブラインドファンドは、北米の物流資産や物流技術関連企業などに投資する計画だ。買収ファイナンス(融資)などを勘案すれば、ファンドを活用した投資規模は50億ドル(約5兆6000億ウォン)以上と予想される。

2019年に設立されたGCPは、昨年末基準で、全世界で500億ドル(約5500億円)規模となる物流関連の取引を成立させた。北米内の物流資産規模は60億ドル水準とされる。

国民年金公団とKICは、韓国の「ビッグ2」と呼ばれる機関投資家だが、両社が共同で同一カ所に投資するのは今回が初めてであることから注目されている。

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