【W杯2次予選】ミャンマー選手が国歌演奏時に示した「3本指」の意味

ミャンマー選手の思いとは…

サッカーのミャンマー代表選手の一人が28日、2022年カタールW杯アジア2次予選日本戦(フクアリ)開始前の自国国歌演奏時に国軍に抵抗の意味を表すポーズを取った。

ベンチスタートの当該選手が取っていたポーズとは、人さし指、中指、薬指を立てる「三本指のサイン」。指には何やら文字も書かれていた。これは独裁国家を描いた米映画「ハンガー・ゲーム」で民衆が独裁への「抵抗」「反逆」の印として掲げるサインだったが、実社会でも抵抗のシンボルとなって定着した。

しかしスポーツの場に政治的なメッセージを持ち込むのは禁止されている。

ミャンマー国内では2月1日に国軍によるクーデターが起き、軍が全権を掌握。民主化運動を率いたアウン・サン・スー・チー氏らが拘束され、国内全土で反軍デモが続くなど混乱が続いている。そんな影響で本来は3月25日に行われる予定だった同戦がこの日に延期となっていた。

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