スバル 新型レヴォーグで注目はアイサイトXだけじゃない! 後席用のシートヒーターやUSBポートなど快適装備も満載だった

ステーションワゴンにとって不遇の時代とも言える現在において、唯一大ヒットを飛ばしているモデルはスバル 新型レヴォーグだ。2020年12月の発売から約2万4000台をたった5ヶ月程度で売り上げるほどの注目株である。その要因はひとえにハンズオフ機能を備えたアイサイトXなる運転支援システムであるが、じつは新型レヴォーグの魅力は内装にあるのだ。縦型ナビやフル液晶メーターが注目されがちだが、女性にも嬉しい後席シートヒーターなど、納車後にすぐに役立つ機能も満載なのだった。そこで今回は新型レヴォーグの内装を徹底的に解説!

スバル 新型レヴォーグ

大ヒットのレヴォーグが生まれたのはレガシイが大きくなり過ぎたから

2020年12月にデビューしたスバル 新型レヴォーグは2代目モデルとなる。そもそもレヴォーグが誕生したのは、北米市場で大ヒットすべくボディサイズが大きくなってしまった5代目レガシィの存在があったから。

1989年にデビューした初代レガシィから3代目モデルまでは5ナンバーサイズをキープ。その後登場した4代目レガシィは全車3ナンバーになったものの全幅1730mmに抑えるなど、日本の道路事情に即したサイズをキープしていた。

5代目レガシィツーリングワゴンのボディサイズは全長4775mm×全幅1780mm×全高1535mmと歴代モデルから大きくなってしまったのだ

だが、2009年にデビューした5代目レガシィは全長、全幅ともに大きくなり、レガシィファンからは不満の声が噴出。その受け皿的存在として投入されたのが初代レヴォーグであった。

2代目モデルにあたる新型レヴォーグは運転支援システム「アイサイトX」を引っ提げて登場し、スバルファンのみならず大注目されているのだ。

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新型レヴォーグの空調機能に注目! レヴォーグの内装は使い勝手を第一に考えた設計だった

レヴォーグの生い立ち話はこの辺にして、本題の新型レヴォーグの内装を見ていこう。

アイサイトXを装着する場合、冒頭で述べた通り縦型ディスプレイとフル液晶メーターが備わる。エアコンや車両設定に至るまでほとんどの操作を縦型ディスプレイで行うのだった。

運転中でも操作したいデフロスター機能などは物理ボタンでも操作可能

実際にレヴォーグに乗って試すと、このエアコン操作が非常に扱いやすいのだ。エアコンは左右それぞれで温度調整が可能なうえ、スマホ感覚で直感的に操作が可能。コレだけ聞くと「運転中の操作は危険では? タッチパネル操作であればブライドタッチは難しいではないか」と思う方もいるはずだが、そこは走りのスバル。きちんとモニター両サイドに必要最低限のボタンを備えているのだった。

しかも温度調整のほかに、運転中にすぐに操作したいデフロスターボタンなども備わっているのはさすが。

そして嬉しいのは3段階調整機能付きのシートヒーターだ。ベースグレードのGTにはフロントシートのみだが、GT-H、そして最上級グレードのSTIスポーツには後席シートにも2段階で調整が可能なシートヒーターが備わるのだった。

アイサイトXを選ばなくても空調機能は同じ! 専用モニターの使い勝手もバツグン

ディーラーオプションナビなど社外品を装着したいならアイサイトXを諦めるしか選択肢はない

ちなみに2021年5月現在、新型レヴォーグにおいてアイサイトX装着率は9割以上に及ぶ。だが、あえて選ばないユーザーも存在するのだ。

というのもアイサイトXを装着した場合、縦型ナビも標準で備わるために自分好みのオーディオを装着できないというデメリットもある。レガシィは5代目モデルまで高級オーディオのマッキントッシュをメーカーオプションにラインアップしてたという経緯もあり、スバルオーナーはオーディオにこだわる層が多いのだ。

アイサイトXを装備しなかった場合、専用のエアコン操作パネル、車両設定画面などが備わるため、ハンズオフ機能などアイサイトXならではの機能は装備されないものの、それ以外の使い勝手は変わらないのは嬉しいポイントだ。

新型レヴォーグの買いはGT-H以上! 注目はUSBポートにあり

後席のシートヒーターはフロント用とは異なり、温度を2段階で調整できるタイプ

昨今のクルマ選びで重要な項目となりつつあるのが、スマホなどの充電に便利なUSBポートの数である。じつは新型レヴォーグはフロントシートだけでなく、中級グレードのGT-H以上を選べば後席用に2つ備わるのだ。しかも急速充電に対応する2.1Aと使い勝手も抜群なのだった。

今回は新型レヴォーグの内装を詳しく見てきたが、後席を使う頻度が高いユーザーは中級グレードのGT-H以上をオススメする。実際のライフスタイルを考えた上でレヴォーグのグレードを選んで欲しい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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