ソフトバンク・バレンティンがお目覚め2発! 298号、299号「アト1ポンデス」

ベンチで祝福を受けるソフトバンク・バレンティン(右)

ついにバレ砲がお目覚めだ! ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が、28日の巨人戦(ペイペイ)で今季1号を含む2本塁打を放ちチームを勝利に導いた。

勝手知ったるセ投手を相手に大暴れした。まずは同点の2回に巨人・畠のカーブをライナーで左翼ホームランテラスに運ぶ1号ソロ。NPB通算298本目の一発に、日本語で「チョウキモチイイ。アト(300本塁打まで)2ホンデスネ」と大喜びだ。

さらにバットは止まらない。5回には桜井の直球を完璧に捉え、左翼席中段に2号2ランを突き刺した。「アト1ポンデス」と〝カウントダウン〟すると「チームのために追加点を取ることが良かった」と笑顔を浮かべた。

投打ともに主力を欠く交流戦。チームの救世主となれるか。首脳陣の期待に見事に応えた。移籍1年目の昨季は打率1割6分8厘、9本塁打と極度の不振に陥ったものの、ヤクルト時代は9シーズンのうち8度の30本塁打超えを記録した大砲だ。7番・DHで交流戦4試合目にして初のスタメン起用となり、試合前には小久保ヘッドコーチも「過去に見せつけていたものを、見せつけてほしいですね」と口にしていた。

お立ち台では「2打席ともいい感触でした。自分が出た時に100パーセントの力で頑張るだけです」とニッコリ。節目の記録に向けて「本来であればファンの皆さんの前で300号を打ちたかったが、こういう状況なのでテレビを通して応援してくれれば。頑張ります」と力を込めた。

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