神奈川県教委、県立12校で生理用品無償配布 6月からモデル事業

女子トイレに生理用品を設置する際のイメージ(県教育委員会提供)

 金銭的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」を巡り、神奈川県教育委員会は28日、県立学校12校で6月から生理用品を無償配布するモデル事業を始めると発表した。

 女子トイレ内の洗面台付近などに20~30個の生理用品を収納した箱を設け、希望する生徒に提供する。

 県教委はモデル事業を通して生徒のニーズを把握し、全県立学校での無償配布の実施について検討する。

 12校は高校10校(白山、横浜緑ケ丘、二俣川看護福祉、大師、横須賀大津、茅ケ崎、平塚農商、山北、厚木東、伊勢原)と、特別支援学校高等部2校(藤沢養護、茅ケ崎養護)。

 モデル事業の期間は6月1日から8月31日まで。県教委の事務局費を活用し、計約8万5800個を用意する。

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