【W杯2次予選】ミャンマー戦前に抗議デモ&抵抗ポーズ 困惑の指揮官「政治的な立場取らない」

試合前のフクダ電子アリーナ前では、ミャンマー人による抗議デモが行われた

サッカーのミャンマー代表は、カタールW杯アジア2次予選で日本(28日、フクアリ)と対戦。力の差を見せつけられ、0―10で敗れたものの、アントワーヌ・ヘイ監督(50)は「相手は最初から格上と分かっていた。大敗だったが、それに勝る貴重な経験が出来たと思う」と選手たちをたたえた。

ミャンマー国内では2月1日に国軍によるクーデターが起き、軍が全権を掌握。現在も国内全土で反軍デモが続くなど混乱が続いており、多くの選手がこの試合の出場をボイコット。ベンチ入り選手の1人も自国国歌演奏時に、国軍に抵抗の意味を表す「三本指のサイン」を取ったが、指揮官は「それは知らなかった。自分で見ていないのでコメントできない」と明言を避けた。

また、試合直前にはスタジアム入りするミャンマー選手たちのバスに対して、抗議デモが行われた。この件については「彼らがどういう理由で周辺に集まっていたかは知らない。代表をサポートしようとしていたのか、政治的な反対の意味だったのか分からない。私たちは仕事としてサッカーに集中する立場。私たちは政治的な立場は取らない」と説明した。

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