最終予選進出! “森保ジャパンの10番”南野拓実にバイエルン・ミュンヘンが熱視線

あのメガクラブも大注目

森保ジャパンの10番が輝きを増している。サッカー日本代表は28日のカタールW杯アジア2次予選ミャンマー戦(フクアリ)で10―0と圧勝して最終予選進出を決めた。ゴールラッシュの口火を切ったMF南野拓実(26=サウサンプトン)はW杯予選開幕から6試合連続ゴールを達成。今オフは去就に注目が集まるが、あのメガクラブが注視しているのだ。

森保ジャパンに待望の先制点をもたらしたのは今最もチームで頼れる男、10番を背負う南野だった。前半8分、MF鎌田大地(24=Eフランクフルト)とのワンツーでゴール前へ抜け出すと、右足で冷静にゴールネットを揺らした。後半21分にもゴールを奪って2ゴールと貫禄の活躍ぶり。森保ジャパンの最終予選進出に大きく貢献した。

盤石の試合運びで2次予選突破を決めた森保一監督(52)は「浮かれて喜べるようなものではない。我々と対戦国の力の差もあったと思う。我々は高いところに目標があることを考えていく」と激闘が待つ最終予選へ気を引き締めた。

エースとしてW杯予選を力強くけん引する南野は「一番はチームの勝利で、貢献できた上で記録を達成できてうれしい。何度も良い形をつくれたのは非常に良かった」と話し、自身とチームの現状に確かな手ごたえを感じ取っている。

代表で存在感を発揮するが、今夏は自身のサッカー人生を左右する大きな転機になる。クラブでは、2月にリバプールからサウサンプトンへ今季終了までの期限付き移籍を決断。新天地では強豪チェルシー戦でゴールを奪うなど加入直後は活躍したが、退団前提の身とあって終盤はチーム方針から出場機会が減った。

今後はリバプールへの復帰、サウサンプトン残留、他クラブへの再レンタルや完全移籍など様々な選択肢がある中で、昨季欧州王者のバイエルン・ミュンヘンも移籍先候補に浮上してきた。

「ドイツでかなり評価が高く複数のクラブが動いているが、ユリアン・ナーゲルスマン新監督(33)が以前から南野を評価しているようだ」と、欧州クラブの選手も担当する代理人は指摘する。

ドイツではライプチヒなど強豪クラブが南野の獲得に関心を寄せていると現地メディアでは報じられてきたが、名門の監督に就任する若き名将も日本の10番の実力を高く評価。昨季まで指揮したライプチヒで同じ“レッドブルグループ”であるオーストリア1部ザルツブルクで活躍した南野の情報を把握し、名門での新戦力候補としてリストアップしたようだ。

多くの選択肢が浮上する中、南野の決断に注目が集まる。

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