「最近エンジンのかかりが悪い」「電源だけ入れていたらバッテリーがあがってしまった」という方も多いのではないでしょうか? けど、いざバッテリーを交換しようにもどうしたら良いの? 当記事ではそんなDIY初心者のために、車のバッテリー交換の方法を紹介していきます。
エンジン始動の時、セルモーターが回る音が弱々しくなってきたら交換の合図
自動車を動かすために必要なものといえばガソリンや軽油といった燃料が真っ先に思いつきますが、もうひとつ大切なものが存在します。それが電気です。
電気の力で走る電気自動車でなくても、ヘッドライトやワイパー、ナビ&オーディオにエアコンと、クルマを司る部品の多くが電気を使用しており、電気を必要としないクルマはないということになります。
そしてもちろんエンジンを始動させるためにキーを回したりスタートボタンを押したとき、キュルキュルという音で回るセルモーターも当然ながら電気の力で動いており、その動力の源がバッテリーというワケです。
そんなバッテリーも消耗品のひとつであるため、長期間使用していると寿命が来てしまいます。そうなるとエンジンの始動ができなくなり、クルマはただの鉄のカタマリと化してしまいます。
ただ、バッテリーは突然死することは少なく、徐々にその力が弱まっていくため、エンジンを始動するときのセルモーターが回る音が弱々しくなってきたら交換の合図。そのとき自分で交換する方法をご紹介しましょう。
まずはバッテリーがどこに搭載されているか確認しよう
まずは自分の愛車に適合したバッテリーを用意しなければなりませんが、バッテリーの説明は別の記事でご紹介するとします。不安な方は車検証を持ってカー用品店などに行けば、適合するバッテリーを案内してくれるハズです。
バッテリー交換をするときにまず必要なのが、どこにバッテリーが搭載されているかということです。ほとんど車種の場合はフロントのエンジンルームの中に収められていますが、一部のスポーツカーなどではトランクルームにあったり、ワンボックス系だと床下にあったりとごく稀に別の場所に搭載されているものもあるため注意が必要です。
作業はエンジンを停止した状態で!
バッテリーを外すときは当然ながらエンジンは停止した状態で行います。エンジンルームにバッテリーがある車種ではエンジンが冷えた状態で行うとやけどのリスクを減らすことができるでしょう。
また、作業をするときは軍手ではなくゴム手袋を用意することで絶縁ができるので、できれば用意できるとベターです。
どちらがプラス端子でマイナス端子か見極めよう
バッテリーにはプラスとマイナスの端子が備わっていますが、最初に外すのはマイナス端子から。ただしバッテリーの種類や取り付けの向きなどによってマイナス端子の位置が異なるため、どちらがマイナス端子なのかの判断が必要となります。
バッテリー本体にプラスとマイナスの記載があることも多いですが、車両側のケーブルもマイナス端子側はむき出し、プラス端子側はカバーがなされていることが多いので、それらで判断しましょう。
マイナス端子側を外すことができたら、次はプラス端子側を外します。このとき工具がマイナス端子に触れてしまうとスパークが発生し、最悪の場合車両火災に繋がる恐れもあるため注意したいところ。
バッテリー本体はかなり重いので持ち運びに注意!
無事に両方の端子が外せたら、あとはバッテリーを固定している金具を取り外せば、バッテリーを取り出すことができます。
バッテリー本体はかなりの重量があるため、落としたり持ち上げるときに腰を痛めたりしないように注意しましょう。車種によっては取り出しにくい位置にあるものもあるため、他の配線などを傷つけない配慮も必要です。
バッテリー交換後は、車内の時計やオーディオなどの設定がリセットされている場合もあるので要チェック
あとは取り外した順序の逆で新しいバッテリーを装着すれば完了なのですが、このときバッテリーのケーブル端子にサビや青白い粉が吹いている場合はワイヤーブラシなどで清掃しておくとベストです。
以上でバッテリー交換の手順は終了ですが、バッテリーを外したことで車内の時計やオーディオなどの設定が一部リセットされている場合もあるので、次に乗った時に慌てないためにも最後にチェックしてきましょう。
[筆者:小鮒 康一]