不要な洋服やバッグをお金にかえる方法、寄付になり寄付金控除になるモノも

この1年で生活様式が大きくかわり、仕事中やプライベートで着る洋服も、以前とは変わってきた人もいるかもしれません。好みが変わったり、また外出の際に持ち歩く荷物が変わったりして、持っているバッグも、要不要がはっきりしてきているでしょう。

「この洋服は、もう着ないかな」「バッグはまだきれいだけれど、もう使わないかな」と思ったときにどうしているでしょうか。

今回は、不要になった洋服やバッグを上手にお金にかえる方法や、寄付などに役立てられる方法についてお伝えします。


定番としては、フリマアプリで売ることですが…

手持ちの洋服やバッグで、他の誰かに使ってもらえそうなくらいきれいなものは、フリマアプリやネットオークションで売る人も多いでしょう。匿名で配送できるサービスも広がり、相手に名前や住所を知られずに売買できるのは便利ですよね。

筆者は、勉強も兼ねて、ネットオークションなどの個人間売買を2001年から行っています。当時は、メールを使って直接やりとりをするため、その後に迷惑メールがくることもあったり、銀行口座を直接連絡しても、なかなか振り込まれないので催促したりと、ハラハラしながら利用することも多いものでした。

今はサイト上でメッセージをやりとりできますし、振込み手続き後に発送するシステムが整い、利用上でのトラブルは格段に減っていると思います。

使わなくなり、家にあっても場所ばかりをとり、部屋が片付かない原因になるものでも、誰かに譲り渡すことで、気に入って使ってくれて、少しでもお小遣いになるのはうれしいものですね。個人的には、説明文をしっかり、細かいところまで丁寧に書いたり、手放して出品しようと思った理由を添えたりしているほうが、注目されやすいと感じています。

手間をかけたくないなら、買い取り業者を利用する手も

とはいえ、個人間売買では、質問があったらすぐに回答したり、購入されたらすぐに発送手続きをしたりと、迅速な動きが必要。「数日連絡があったことに気づかなかった」なんてことになれば、悪い評価がついてしまうかもしれません。また丁寧に梱包する、連絡するといった手間もかかりますよね。

そういう手間を避けたいという方は、買い取り業者を利用する方法があります。

例えば「ブランディア」などの買い取り業者では、送料無料で送り、査定をして金額が決まり、その金額に納得がいけば売ることができます。納得がいかなければ、再び送料無料で返送してもらえるので、金額を見たうえで「思ったよりも安いからやめよう」という判断もできます。

売却が決まれば、あとはその金額が振り込まれるだけ。手間がかからないので、忙しい人にも向いていると思います。筆者も時々利用しています。

買い取り業者の場合は、売却価格が低いと感じることもありますが、フリマアプリの場合は、サービス利用手数料がかかったり、送料が自分持ちだったり、何よりも手間や心理的負担がかかるというのも事実。それを考えあわせると、思ったよりも低くないかな、と感じることもあります。

他にも、「買取王子」や「トレジャー・ファクトリー」なども人気ですね。気になる買取業者については、念のためネットの口コミやSNSなどを確認しておくと、より安心でしょう。

忙しい今の時代は、手間がかかることでの「時間」や「ストレス」も、お金と同じくらい貴重なもの。「お得感」だけで判断しないようにしたいですね。

洋服やバッグを寄付したら、寄付金控除を受けられる仕組み

また、最近知って、おもしろい取り組みだなと思ったサービスがあります。洋服やバッグなどを片付けつつ、それが寄付になり、寄付金控除を受けられる可能性もあると、トリプルでうれしい、「FASHION CHARITY PROJECT(FCP)」というサービスです。

ふるさとチョイスと共同で行っている「断チャリプロジェクト」は、使わなくなったファッションアイテムを寄付して、買い取りが成立したら、その買取金額が、事前に選んだ自治体に寄付されるというもの。ふるさと納税の制度を利用して、寄付金控除が受けられるというユニークな仕組みです。

現在は、都市部自治体への新型コロナウィルス支援を中心に行っていて、気になる方は、一度チェックしてみてください。

部屋を片付けつつ、不要なものを増やさない工夫も

部屋を片付けることは、あらゆる面でいい効果があります。「あるアイテムが見つからなくて、探す時間がもったいないと思って、新しく買った」→「買ったとたんに、探していたものが出てきた」という経験が、一度や二度はある方もいるのではないでしょうか。

不要なものが多いと、大切なものが埋もれてしまいがちです。せっかく買ったものを上手に活用できませんし、モノが見つからなければ、余計な出費につながってしまいます。

家にいる時間が増えた今、「使うもの、使わないもの」「好きなもの、あまり好きでないもの」を見極めて、自分にとって必要でないものは、上手に手放していきたいですね。その際、誰かに使ってもらえそうなものは、上記ご紹介しました、フリマアプリ、ネットオークションのほか、忙しい方は買取業者やチャリティーなどを利用してみてはどうでしょうか。

また、ネットショッピングも増えた今、なんとなくストレス解消気分で買ってしまうと、結局は「不要なもの」につながる可能性があります。手放すときの手間もかかってしまいますので、ネットショッピングは気軽に買えて便利ですが、「本当に愛用できるかな」と、一呼吸を置いてから買うようにしたいですね。

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