高校最後の舞台 盤上の熱き戦いへ 全国高校将棋選手権 糸魚川市の高田高3年・小池拓空君 悔しさ胸に県3連覇

 糸魚川市上刈4の小池拓空君(18、高田高3年)は、7月31日から和歌山県那智勝浦町で開かれる第57回全国高等学校将棋選手権大会に出場する。県予選を兼ねた第30回県高等学校文化連盟将棋大会男子個人で優勝し、県大会3連覇を果たした。

 小池君は日本将棋連盟糸魚川支部に所属。小学生の時から同世代の友達や大人と対局し腕を磨いた。高校では将棋部と陸上部の〝二刀流〟を実践している。

 全国大会は、1年次の新人大会以来。2年次は新型コロナウイルス感染拡大の影響で春の県大会と夏の選手権大会が中止。秋の県新人大会の優勝で冬の全国新人大会出場が決まっていたが、直前で中止になった。

 小池君は「昨年は(中止で)悔しい思いをした。その思いで優勝できた」。高校最後の大舞台へ「今年も開催されるか分からないが、これまで将棋ができる環境を整えてくれた人たちに感謝したいので、ベストを尽くしたい」と誓った。

全国高校将棋選手権大会に出場する小池君(中央)と天井会長(左)、佐藤支部長(23日、青海総合福祉会館ふれあいで)

 同支部の天井貞会長は「文武両道で子どもたちの手本になる」、佐藤兼松支部長は「存分に頑張ってほしい」と激励した。

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