針尾下水処理場の能力増強 IR誘致見据え市が方針 佐世保市議会

©株式会社長崎新聞社

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備を見据え、長崎県佐世保市は28日、誘致先のハウステンボス(HTB)に隣接する針尾下水処理場の設備を改造し、汚水の処理能力を現在の約2.5倍に増強する方針を明らかにした。
 市議会のIR推進特別委員会で報告した。
 針尾下水処理場は1992年に供用開始。1日最大3400立方メートルの汚水を処理できる。市はIR誘致が実現すれば観光客の増加などで処理能力が不足すると説明。新しい技術を使った設備を導入し、1日最大9千立方メートル程度まで処理できるようにするとした。
 事業費は約60億円と試算。IRを設置・運営する事業者などにも一部負担を求めることができないか検討する。本年度から設計を始め、2026年度までに工事を完了する計画。
 市はIR誘致に伴う水需要の増加に対応するため、市北部と南部を連結する上水の送水管整備も進める方針。誘致が実現しなかった場合は、上下水とも施設整備を見合わせる。
 IRを巡っては、本県のほか、大阪府・市、横浜市、和歌山県の4地域が誘致を表明。国は20年代後半の開業を想定し、最大3地域を選ぶ。