〈動画あり〉「キャンプレジャー」ブーム ノウハウ、用具いろいろ 1人用キャンプグッズたくさん 施設にも導入ニーズ高く

 コロナ禍の影響もあり、屋外のキャンプがブームになっています。上越市富岡のアウトドアグッズ専門店「ウエスト上越店」では、キャンプレジャーを導入する各施設に、ノウハウや運営、用具などをアドバイスしています。

 最近では、板倉区久々野の温泉宿泊施設「ゑしんの里 やすらぎ荘」と連携し、「グランピング」をプロデュースしました。「グランピング」とは、魅力に満ちたという意味の「グラマラス」と、「キャンピング」を組み合わせた言葉。キャンプ用品や食事などが準備された豪華で手軽なキャンプを指します。

 今月から、施設近くの広場に張られたテントの中で寝泊まりし、まき割り、たき火などのアウトドア活動を体験できます。さらに同施設の食事や温泉を利用でき、両方を堪能できます。やすらぎ荘の担当者は「テントでのグランピングは上越で初めて。野外の開放感をたっぷりと味わってください」と話しています。利用は1日1組限定で2~4人。

「ゑしんの里 やすらぎ荘」(奥)近くに設置された「グランピング」施設(提供写真)

 また、南葉山(標高949メートル)の中腹に位置する上越市の南葉高原キャンプ場では、レンタルテントで開放感と大パノラマを楽しめます。

南葉高原キャンプ場の夜の風景と眼下の高田平野の夜景(提供写真)

 各施設のアテンド役となっている「ウエスト」の山口朋哉さん(24)は「どうやったらユーザーが増えるかを考え、お手伝いをしています。キャンプを手軽に楽しみ、自然や風景、食べ物など、その場所ごとの魅力を感じてほしい」と話します。各施設の映像を作ってPRする他、県内に約200カ所あるというキャンプ場の特徴などをまとめたホームページを作る予定です。

 店内ではキャンプグッズのコーナーを広く取っています。ソロキャンプブームは上越でも同様だそうで、1人用のテントから、1人用のグリル、トングなどが並び、よく売れるそうです。

 コロナ禍の影響で「おうちでキャンプ」もはやっていて、おしゃれなアウトドア雑貨、食器が家でもキャンプ場でも使えると人気です。庭先で日よけになるシェードの需要も高まっています。

「おうちでキャンプ」のアウトドア雑貨や食器(ウエスト上越店)
1人用のグリルやトング(ウエスト上越店)

 山口さんは「1人用キャンプは20代から50代まで幅広く、いろいろな方が来店されます」と紹介し、「キャンプの楽しさは非日常の時間を過ごせるところ。コロナのストレスから解放され、自分の時間を満喫してほしい」と勧めています。

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