コロナ影響か、いじめの相談大幅減 川崎市人権オンブズパーソンまとめ

川崎市役所

 川崎市市民オンブズマン(富田善範代表市民オンブズマン)と市人権オンブズパーソン(池宗佳名子代表人権オンブズパーソン)は、2020年度の運営状況を報告書にまとめた。

 市民オンブズマンへの苦情申し立ては前年度比6件増の117件だった一方、人権オンブズパーソンへの相談はいじめに関する相談が大幅に減るなど71件減の141件。コロナ禍の影響による人と接する機会の減少が要因とみられる。

 市に関する苦情申し立ては、職員対応が16件と最多で、道路管理8件、生活保護7件、学校教育5件と続いた。

 組織別では健康福祉局、教育委員会がそれぞれ9件で最も多く、中原区役所8件、多摩区役所7件だった。

 処理件数は110件で、申し立ての趣旨が認められたのは全体の約2割に当たる25件だった。

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