横浜大空襲から76年で追悼 「横浜が燃えているの見えた」

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紙芝居を使って体験談が語られた横浜大空襲祈念のつどい=横浜市技能文化会館

 米軍の無差別絨毯(じゅうたん)爆撃で1万人ともされる犠牲者が出た横浜大空襲から、29日で76年となった。横浜市内では犠牲者を悼み、後世に語り継ぐ催しが開かれ、平和への思いを新たにした。

 安らかに眠ってください─。

 横浜市南区の武田有弘さん(57)は、大通り公園(同市中区)の平和祈念碑を訪れた。両親と姉を失った母久子さん(83)=千葉県我孫子市=の思いも込めて冥福を祈った。

 空襲時、7歳だった久子さんは秦野市内に疎開して被災を免れたが、弘明寺に残っていた3人が犠牲になった。

 武田さんは久子さんから「疎開先から横浜が燃えているのが見えた」と戦時の記憶を聞いていた。

 この日、祈念碑の銘板に刻銘された3人の氏名をスマートフォンで撮影し、久子さんに送った。「私にとっても祖父母とおばの命日。これからも訪れます」