HKT48 森保まどか「ここが青春で良かった」 うれし涙で約10年のアイドル人生の幕

アイドルグループ・HKT48の森保まどか(23)が29日、福岡・北九州ソレイユホールで卒業コンサートを開催した。

2011年11月にHKT48の1期生として劇場デビュー。特技のピアノでは、中学時代に全国大会9位になった腕前で、昨年1月にピアノのソロアルバム「私の中の私」をリリースするなど、独自の存在感を発揮してきた。

セットリストや演出なども森保自身が考案。コンサートも森保のピアノ演奏で幕を開けた。

“なつまど”としてコンビで活動することも多かった同期の松岡菜摘(24)は開演直前、森保と手を握って「頑張ろうね」と声をかけられたエピソードを明かし、さっそく涙ぐむ一幕も。それを聞いていた田中美久(19)まで号泣する〝涙〟の展開になった。

中盤では森保と後輩メンバーとの共演が続き、その後に1期生でデビュー公演楽曲「手をつなぎながら」を披露。終盤では「早送りカレンダー」や「メロンジュース」などシングル曲を歌い、本編のラストでは森保がAKB48のシングルに初選抜された思い出の楽曲「希望的リフレイン」をパフォーマンスした。

アンコールで、ドレスに身を包んだ森保が登場し、初のソロ楽曲「この道」を歌い上げた。

卒業スピーチで、森保はメンバーに「私は注意したりすることを同期にやらせてしまったり、頼りない先輩なのに受け入れてくれて優しいなって。みんな本当に明るくて家族みたいだった。これからも馴れ合いではない、仲良しグループであってほしいと思います。ここが青春で良かったと思います」と感謝を伝え「みんな本当にいい子だから明日から友達になってください。1期、2期は友達同然ですけど、後輩たちも悩みがあればいつでも話を聞きます」とお願いした。

スタッフに対しては「メンバーを最後まで注意してあげてください。見放さないでいてもらえるのは、メンバーにとっても救いです。関わってくれているスタッフの皆さんが1人でも欠けていたら、私はここに立っていません」と告白。

その後、自身の家族への感謝を伝え、ファンには「私はロリでもないし身長も高いし、アイドル適正はないなと自分でも思うんですが、見つけて好きになって応援してくれてありがとうございます。私推しだった意味とか、もしあったら忘れないでくれたらうれしいと思います」と笑顔を見せ、「このメンバーで、このスタッフさんたちで、この家族で、このファンの皆さんだったからこそ、10年間続けることができました。今日は完全燃焼できました」とやり切った表情を見せた。

最後に同期や後輩たちと「あなたがいてくれたから」を歌唱。終始、笑顔を見せていた森保だったが、うれし涙とともに約10年に及ぶアイドル人生の幕を下ろした。

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