ライブ配信の動き続々 長崎県高総体 原則無観客で開催

ライブ配信が増えてきた各種スポーツ大会

 6月5日に開幕する第73回県高校総合体育大会はコロナ禍の影響で、原則無観客で開催される。県内高校スポーツ最大の祭典を楽しみにしてきた人たち、特に3年生の保護者は、大会の開催に感謝しながらも、観戦ができないという残念な状況だ。そんな中、多くの競技がテレビ局と連携するなどして、インターネットで試合をライブ配信する動きが出ている。
 ハンドボールは県高体連専門部が全試合をライブ配信できるように調整中。長崎地区の中村俊一郎専門委員(長崎工職)を中心に、4月の県春季選手権男女決勝でテスト配信をして、一定の手応えをつかんだ。小川直宏専門委員長(鹿町工教)は「今まで頑張ってきた子どもの試合を見たいという思いはどの保護者も一緒。だから、決勝とかだけではなく、1回戦から全部流したいと考えている。映像に不具合が生じるかもしれないが、何とかやりたい」と準備を進めている。
 ラグビーは9日の準決勝、11日の決勝をNBC長崎放送がYouTube公式チャンネルでライブ配信する。さらに1回戦から準々決勝も、保護者有志が「準々決勝までで終わってしまう子が全体の4分の3。ここで引退する3年生もいれば、進学などの進路につながる子もいる。そんな子どもたちや保護者のために何かできないか」と協賛を募り、映像制作プロダクションに依頼して全試合ライブ配信が決まった。NBCはカヌーの6日の全21レース、剣道の7日の男女団体決勝トーナメントもライブ配信する。
 NIB長崎国際テレビも、YouTube公式チャンネルでライブ配信できるように準備中。7日のソフトボール男女決勝、8日のバスケットボール男女決勝リーグの一部、11日のサッカー男子決勝を予定している。
 KTNテレビ長崎は8日のバレーボール男女の決勝をニュース情報番組「マルっと!」内で録画放送。後日、ノーカット版をYouTubeで配信する。NCC長崎文化放送はライブ配信の予定はないが、7、14日のスポーツ情報番組「スポ魂☆ながさき」で詳細を報道する。
 諫早ケーブルメディアは陸上、サッカー、バスケットボール、バレーボールなど、当日取材した競技を「3SUNアプリ」で動画配信する。諫早市ゆかりの選手たちを中心に約10競技を取材予定。連日午後7時ごろから随時アップしていく。
 このほか、独自に配信する競技が出てくる可能性もある。県高体連もホームページ内に速報ページを立ち上げ、5日から各競技会場の結果を随時アップしていく。

 


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