選手一人一人が役割をきっちり果たし、切れ味抜群のカウンターで9シーズンぶり2回目のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を果たしたチェルシー。マン・オブ・ザ・マッチに輝いたあの選手は、やはり“半端なかった”。
ハベルツが値千金の決勝弾!チェルシーが完封勝利で9シーズンぶり2回目のCL王者に!
チェルシー
エディアール・メンディ 7
ケガから復帰して先発出場したメンディは、序盤から気の抜けない場面が続いた。それでもセネガル代表GKにとってはもっと忙しくなるのを予想していたかも知れない。信じられない事に、彼が守る枠内に飛んできたシュートは1本だけだった。
セサル・アスピリクエタ 9
経験豊富な主将は、トゥヘル監督のチームで重要な役割を担った。CB3人の一角を担い、いつものような勤勉なプレーを披露。後半のゴール前でのクリアは見事の一言だった。
チアゴ・シウバ 7
CL決勝に2年連続で出場したが、前半の終わりに足の付け根を痛め早々に試合を終えた。涙でピッチを去った後は、ベンチで熱狂的な姿を見せた。
アントニオ・リュディガー 8
シーズン当初は余剰人員のように扱われたが、今ではチームのキーマンに。フォデンのシュートを至近距離でブロックした場面は、その例に漏れなかった。
リース・ジェームズ 8
最近は様々なポジションで起用される中、今試合ではスターリングを相手にする難しい役割を担った。序盤は試練の時が続いたが、徐々に適応し攻撃に参加する場面も。彼にとって人生最高の夜となっただろう。
ジョルジーニョ 8
パスマスターのジョルジーニョはアンカーを担当し、マンCの攻撃的MFに囲まれる難しいタスクを担当。それでも巧みなタッチによってボールをキープし、相手のプレスを掻い潜った。
エヌゴロ・カンテ 9
出場が危ぶまれていたカンテはケガの影響を感じさせず、いつもの様に元気いっぱいにピッチを駆け回った。ボール奪取でチームを救ったかと思えば、次のシーンで相手自陣深くまで攻撃参加。大袈裟ではなく2、3人分の運動量を披露し、文句なしのMOMに輝いた。
ベン・チルウェル 9
M・アロンソとのポジション争いを制し左ウイングバックに入ったチルウェルは、マハレズを終始沈黙させた。最も得意とする攻撃面でも重要な仕事こなし、自身の価値を証明した。
メイソン・マウント 8
チームにとって最大の試合で、スタメンに最初に名を記されたのはマウントだっただろう。人生のハイライトなる一戦で決定的な場面を創出。ディフェンスラインの背後にスルーパスを送り、決勝点をアシストした。
ティモ・ヴェルナー 7
相変わらず多くのチャンスを得るものの、ボールはネットに収まらない。今回も裏のスペースを利用するためにセンターフォワードを務めたが、スコアボードに自身の名前が表示されることはなかった。意欲的で、66分にプリシッチと途中交代した。
カイ・ハベルツ 9
チェルシーのヒーロー。シーズン序盤は苦戦を強いられたが、ポルトガルでのCLの舞台で栄光を手にした。決勝では終始印象的なプレーを見せ多くのチャンスを創出。決勝点を挙げただけでなく、2点目となりそうな場面で見事な突破を見せた。
控え
アンドレス・クリステンセン 8
シーズン初めから活躍していたクリステンセンだったが、今回のような状況でピッチに立ったのは困難だったはず。それでもその挑戦に応え、チェルシーの最終ラインにすんなり溶け込んだ。終盤のブロックも非常に大きかった。
クリスティアン・プリシッチ 7
チェルシーがそれまで以上にカウンターを仕掛けるため、ヴェルナーに代わり途中出場。勝利を手繰り寄せる決定機があったが、シュートはファーポストをかすめ枠外となった。
マテオ・コバチッチ 6
残り10分でピッチに立ち、求められた役割をきっちりこなした。カンテやジョルジーニョと共に中央でラインを形成し、マンCのポゼッションに脅威を与えた。