除湿機の電気代でもう悩まない!つけっぱなしの梅雨こそ知っておきたい電気代節約術&機種別電気代まとめ

梅雨の時期には欠かすことのできない「湿気対策」。しかし、電気代がかかるから除湿機は…と考えている方も多いのではないでしょうか?

そこでここでは、除湿機の電気代に対する悩みが解消する電気代節約術をまとめました。

そもそも除湿機にはどういった種類があるのか、製品ごとの消費電力量、そしてエアコンや衣類乾燥機と比較した電気代までをまとめています♪

除湿機の種類ごとにメリット・デメリットを解説!気になる電気代は?

除湿機とひとえに言っても、除湿が行われる仕組みや除湿性能によって種類はさまざま。性能が異なれば消費電力も変わってくるので、除湿機にかかる電気代も除湿機の種類によって大きく異なります。

特に梅雨の時期であれば、衣類の乾燥だけでなく部屋やクローゼットの除湿のために常時稼働することも多いですよね。それぞれの除湿機がどのような性能を持ち、どのくらいの電気代がかかるのかをまずは知っておきましょう。

コンプレッサー式

コンプレッサー式は、エアコンの除湿運転と同じ仕組みで室内の除湿を行う種類になります。

空気中の湿気を熱交換器を使って集め、冷却器で冷やして水滴に変えることで除湿を行い、冷やされた空気は外に出されます。冷やすことで除湿をおこなうため、室温が低い時よりも高い夏場に特に効果的な除湿機だといえます。

また、デシカント式よりも消費電力が低く、電気代が安く抑えられるという点も特徴です。

電気代約4.4円/1h(消費電力180Wの機種の場合)メリット夏場など気温が高い時の除湿に最適。消費電力も小さい。デメリット冬場には除湿性能が落ちる。動作音がやや大きい。### コンプレッサー式除湿機でオススメの製品

  • 衣類乾燥に特化したコンプレッサー除湿機「DCE-6515」/アイリスオーヤマ
  • 7段階の湿度設定が可能!「YDC-C60」 /山善
  • プラズマクラスター搭載の除湿機「CV-J71W」/シャープ

衣類乾燥に特化したコンプレッサー除湿機「DCE-6515」/アイリスオーヤマ

photo by アイリスプラザ

洗濯物に風があたりやすい設計で、衣類乾燥にピッタリなアイリスオーヤマのコンプレッサー方式除湿機です。1.8Lの大容量タンクながらも、コンパクトな設計なので持ち運びや収納にも困らなそうですね♪

製品名DCE-6515メーカーアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)消費電力155W(50Hz)、175W(60Hz)適応面積木造7畳/プレハブ11畳/鉄筋14畳(50Hz)
木造8畳/プレハブ12畳/鉄筋16畳(60Hz)除湿量5.5L/日(50Hz)
6.5L/日(60Hz)静音性–タンク容量1.8L購入サイトAmazon#### 7段階の湿度設定が可能!「YDC-C60」 /山善

photo by YAMAZEN BOOK

7段階の細やかな湿度設定ができるため、衣類乾燥のみならず室内を快適な環境に保つことができる山善のコンプレッサー式除湿機です。満水でも排水しやすいデザインで女性でもタンク上部に指をかけてラクに取り出せます!

製品名YDC-C60(W)メーカー山善(YAMAZEN)消費電力180W適応面積集合住宅13/14畳、プレハブ住宅10/11畳
木造住宅6/7畳(室温27℃、湿度60%、50Hz/60Hz)除湿量5.0/6.0L/日(50/60Hz)※室温27℃、相対湿度60%静音性–タンク容量約2.0L購入サイトAmazon#### プラズマクラスター搭載の除湿機「CV-J71W」/シャープ

photo by シャープ

梅雨の時期の部屋干しにはありがたい、「生乾き臭をスポット消臭」「汗臭をスポット消臭」「タバコの付着臭を分解・除去」など、各種消臭機能がついたプラズマクラスター搭載の除湿機です♪

製品名CV-J71Wメーカーシャープ(SHARP)消費電力最大約190W適応面積約8畳(13m²)除湿量1日7L除湿静音性44 dBタンク容量約2.5L購入サイトAmazon### デシカント式

デシカント式は空気中の湿気を取り入れ、水の吸着と放出に優れている乾燥剤に吸収させ、ヒーターで温めることで乾燥した空気を排出させる方式となります。

乾燥材で吸収した湿気は熱交換器で水滴に変わり、水タンクに溜まる仕組みとなっています。

ヒーターが搭載されているため、室温が低くても除湿能力が高いため冬場の除湿や衣類の乾燥などに向いています。コンプレッサーがないため、音も静かです。

電気代8.0円/1h(消費電力295Wの機種の場合)メリット気温に左右されずに一年中の除湿が可能。静音性が高い。デメリット室内の温度があがるため夏場には不向き。消費電力が高い。### デシカント式除湿機でオススメの製品

  • サーキュレーター付きのデシカント除湿機「IJD-I50」/アイリスオーヤマ
  • オートルーパーでスポット除湿が可能!「HJS-D562」/日立
  • 自動停止機能・エコナビ搭載の除湿機「F-YZUX60」/パナソニック

サーキュレーター付きのデシカント除湿機「IJD-I50」/アイリスオーヤマ

photo by アイリスプラザ

デシカント式の除湿機にサーキュレーターが標準装備!Wパワーで乾燥効率よく、衣類のスピード乾燥が可能です。

製品名IJD-I50メーカーアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)消費電力590W適応面積木造:10m2(6畳)、プレハブ:16m2(10畳)
鉄筋コンクリート:21m2(13畳)除湿量5L静音性–タンク容量2.5L購入サイトAmazon#### オートルーパーでスポット除湿が可能!「HJS-D562」/日立

photo by 日立

計量で持ち運びも自由な日立のデシカント式除湿機です。オートルーパーが付いているため、洗濯物の量に合わせて送風範囲を調整でき、衣類乾燥にもってこいの除湿機ですね♪

製品名HJS-D562メーカー日立(HITACHI)消費電力[自動除湿]290W
[静音]280W
[結露セーブ]460W
[衣類乾燥]460W適応面積14畳除湿量5.6L/日静音性[自動除湿]約50db
[静音]約33db
[結露セーブ]約50db
[衣類乾燥]約50dbタンク容量約1.8L購入サイトAmazon#### 自動停止機能・エコナビ搭載の除湿機「F-YZUX60」/パナソニック

photo by Panasonic

自動停止機能が搭載された軽量・コンパクトサイズのデシカント方式除湿機です。天面の操作部がシンプルなため、どんなインテリアにもマッチするデザインが素敵ですね!

製品名F-YZUX60メーカーパナソニック(Panasonic)消費電力465W適応面積木造7畳、鉄筋11畳除湿量(50Hz)5.4L/日、(60Hz)5.6L/日静音性–タンク容量2L購入サイトAmazon### ハイブリッド式

ハイブリット式はその名のとおり、コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせた除湿機となり、一年中除湿が可能となります。

双方の機能が搭載されているため、サイズ感が大きくなるほか、本体価格も高めであることが一般的です。

電気代4.7円/1h(消費電力175Wの機種の場合)メリット年間を通じて快適に利用できるデメリット本体が大きくなり、価格も高め### ハイブリッド式除湿機でオススメの製品

  • ナノイーX搭載のハイブリット方式「F-YHUX120-H」/パナソニック
  • スーツやコートも清潔に除湿「CV-NH140」/シャープ
  • コンパクト設計なハイブリッド式除湿機「YHUX90-H」/パナソニック

ナノイーX搭載のハイブリット方式「F-YHUX120-H」/パナソニック

photo by Panasonic

メディアでも話題の「ナノイーX」搭載のハイブリッド方式除湿機で、日々の洗濯物も一年中清潔スピード乾燥が可能です!「ナノイーX」には、部屋干し臭を抑制する効果もあるため、梅雨の部屋干しで活躍しそうな除湿機ですね♪

製品名F-YHUX120-Hメーカーパナソニック(Panasonic)消費電力220W~715W適応面積木造11畳、鉄筋23畳除湿量9.0~12.5L静音性39~49dBタンク容量3.2L購入サイトAmazon#### スーツやコートも清潔に除湿「CV-NH140」/シャープ

photo by シャープ

シャープのプラズマクラスター2500が搭載され、衣類やお部屋を常に清潔・快適にしながら除湿が可能です。普段なかなか洗えないスーツやコートの臭いも、手軽にケアができます!

製品名CV-NH140-Wメーカーシャープ(SHARP)消費電力衣類乾燥660W適応面積50Hz14~28畳
60Hz16~33畳除湿量最大約14L/日静音性通常:51dB
音控えめ:39dbタンク容量約3.6L購入サイトAmazon#### コンパクト設計なハイブリッド式除湿機「YHUX90-H」/パナソニック

photo by Panasonic

ハイブリッド方式ながら、洗濯物の真下に置ける省スペース設計でかさばることなく使用できる除湿機です♪「ナノイーX」も搭載され、部屋干し臭も抑えてくれる効果に期待ができます。

製品名F-YHUX90-Hメーカーパナソニック(Panasonic)消費電力165~535W適応面積木造8畳、鉄筋15畳除湿量7.8L/日静音性43~49dBタンク容量約2.4L購入サイトAmazon### ペルチェ式

コンプレッサーを使わない冷却媒体を使った除湿器となり、「ペルチェ素子」と呼ばれる板状の半導体熱電素子を使用し、冷却による除湿を行う方式となります。

運転音も静かで小型製品が多いため、クローゼット内などの除湿に最適。除湿能力は低いものの、本体価格も安く、消費電力も少ないため経済的です。

電気代0.9円/1h(消費電力35Wの機種の場合)メリットコンパクトで置き場に困らない。本体価格が安く、消費電力も少ない。デメリット他の機種と比較し、除湿性能は低い。### ペルチェ式除湿機でオススメの製品

  • ペルチェ式ならではの小型設計「クアラJY-100」/dretec(ドリテック)
  • お手入れも楽々簡単な除湿機「VS-522」/ベルソス(VERSOS)
  • 小さなボディにたっぷり容量タンク「QS-101」/センタック(SENDAK)

ペルチェ式ならではの小型設計「クアラJY-100」/dretec(ドリテック)

photo by 株式会社ドリテック

「ペルチェ式」ならではの、小型で騒音・振動が少ない静音設計。玄関やクローゼットなどの狭い場所や、洗面所といった結露が気になる場所までカビ臭さ・結露を防ぐのに最適ですね!

製品名クアラJY-100メーカーdretec(ドリテック)消費電力–適応面積–除湿量約 200ml/24時間静音性–タンク容量約 450ml購入サイトAmazon#### お手入れも楽々簡単な除湿機「VS-522」/ベルソス(VERSOS)

photo by Amazon

安心自動停止機能が搭載され、排水タンクがいっぱいになると自動停止するペルソスのペルチェ式除湿機。排水タンクはセットが簡単で、お手れもラクラクに行えます♪

製品名VS-522メーカーベルソス(VERSOS)消費電力85W適応面積–除湿量750mL/日静音性–タンク容量–購入サイトAmazon#### 小さなボディにたっぷり容量タンク「QS-101」/センタック(SENDAK)

photo by Amazon

狭いスペースの除湿にぴったりな小さなボディながら、タンク容量は余裕たっぷりの840cc。静音設計の強力ファンで押入やクローゼット等の隅々まで除湿することができます!

製品名QS-101メーカーセンタック(SENDAK)消費電力35W適応面積–除湿量840 ml静音性–タンク容量840cc購入サイトAmazon## 除湿機の電気代を節約するには?

洗濯物の乾燥のみならず、部屋の除湿など何かと使用頻度の高い除湿機。日々使用するものだからこそ、電気代はできるだけ抑えたいですよね。

ここでは。除湿機の電気代を節約する6つの方法をご紹介します!

【電気代節約方法1】電気代が安い除湿機を選ぶ

ここまで紹介してきたように、除湿機にはさまざまな種類があります。電気代を抑えるためには、当然消費電力が低く、電気代が安い除湿機を選ぶことで日々の電気代を節約することができます。

とくに除湿を必要とする梅雨~夏場にかけては、コンプレッサー式の除湿機がおすすめ!一方で冬場には除湿性能が落ちてしまうため、一年を通して使用できるハイブリッド式を選びましょう。

【電気代節約方法2】除湿機の手入れをこまめにおこなう

空気中の湿気を取り入れる吸気口のフィルターは、埃がたまりやすくなっています。埃がたまることで除湿効率がさがり、電気代が余計にかかってしまう可能性があります。

2週間に1回は掃除機でフィルターの埃を吸い取り、除湿効率をさげずに使えるので、節約につながります。

【電気代節約方法3】換気扇や扇風機・サーキュレーターと併用する

とくに衣類乾燥時には、換気扇や扇風機、サーキュレーターなどと併用することで電気代が節約できます。

衣類から出た水分は衣類の空気中に溜まっています。そこに風を送ることで湿気を室内全体に分散させ、効率よく乾かすことができます。

扇風機やサーキュレーターの電気代は1時間1円ほどであるため、早く乾かして除湿機を使う時間を減らすことで、結果的に電気代を抑えることができます!

【電気代節約方法4】換気をおこなう

換気扇と同様に、室内の水分や湿気を外に分散させることで、衣類の乾燥時間を短縮することができます。

可能であれば部屋の対角となる窓をあけて、部屋の中央の空気が移動するようにするのがベスト!1時間に5分程度の換気で十分に効果が得られます。

【電気代節約方法5】除湿効果のあるものを併用する

除湿をしたい部屋やクローゼット内に、除湿効果のあるものを置くことで除湿効果が高まり、除湿機の節約につながります。

身近にあるものだと丸めた新聞紙がオススメです。新聞紙などの紙類は湿気を吸ってくれる性質をもっているため、高い除湿効果を得ることができます。

そのほか、凍らせたペットボトルを室内に置くことで、空気を冷やして湿度を下げる効果にも期待ができますよ!

【電気代節約方法6】運転モードを変更する

除湿機の衣類乾燥モードは消費電力が大きい傾向にあり、通常のモードと比較し2倍以上になる機種もあります。

できるだけ通常モードを使うようにし、洗濯物を乾かしたい場合には換気扇や扇風機、サーキュレーターを併用するほか、凍らせたペットボトルを近くに置くことで乾燥時間を短くすることができます。

除湿性能を持つ他の製品と比較!

除湿機の購入を検討しているという方であれば、「他の除湿性能を持つ製品と電気代や性能はどう違うのか」という点は、気になるポイントのひとつですよね。

衣類の乾燥に着目して、それぞれの製品の電気代や性能を比較してみましょう。

除湿機とエアコンではどっちが電気代がお得?

一般的なエアコンには除湿・ドライ機能が付いています。そこで気になるのがエアコンの除湿機能で十分なのではないかという疑問ですよね。

■梅雨の時期に洗濯物4.5kgを室内で乾かした場合の比較

乾くまでの時間電気代除湿機(コンプレッサー式)3時間49分25.1円エアコン2時間46分33.6円

参考:東京電力「家電を使った場合の洗濯物乾燥の時間とコスト」

東京電力の実験によると、梅雨の時期に洗濯物4.5kgを室内で乾かした場合、コンプレッサー式の除湿機では3時間49分、費用にすると25.1円の電気代がかかるという結果が発表されています。

一方、エアコンでは2時間46分、33.6円がかかるという結果となっています。

この結果からも、電気代がお得なのは除湿機で、乾燥までの時間を考えるならエアコンの方が短いことが分かります。

さらに除湿機はピンポイントでの除湿が可能なため、時間が多少かかっても電気代を安く衣類乾燥したい、という場合には除湿機の方がお得だといえます!

除湿機と衣類乾燥機ではどっちが電気代がお得?

除湿とは異なりますが、衣類を乾燥させるという目的でいえば、衣類乾燥に特化した「衣類乾燥機」とも電気代を比較したいところですよね。

■除湿機と衣類乾燥機の電気代比較

乾くまでの時間電気代(1時間あたり)除湿機(ハイブリット式)1時間以内
※衣類2kgの場合約19円衣類乾燥機(強モード)1時間以上
※衣類1.6kgの場合約30円前後

1時間あたりの稼働でいえば、ハイブリッド式の除湿機で衣類乾燥モードを使用した場合の電気代が約19円、衣類乾燥機の強モードでは約30円前後かかるといわれています。

また、除湿機は2kgの衣類を1時間以内で乾かすのに対し、一般的な衣類乾燥機は1.6kgを乾かすのに1時間以上かかるとされています。

もちろん、衣類乾燥機には干したり取り込んだりする時間が省ける、空気関に舞う花粉や雑菌の繁殖を防げるという大きなメリットがありますが、除湿機なら服の乾燥とお部屋の乾燥もできるほか、電気代も安く抑えることができるため一石二鳥ですね!

除湿機の電気代が気になる方は電気会社の見直しもオススメ!

除湿機の利用にかかる電気代を少しでも抑えたいという方は、一度電力会社の見直しを考えてみることもオススメです。

2016年4月に電力の自由化がおこなわれ、一般家庭でも電力会社を自由に選べるようになりました。電力会社を乗り換えた人のなかには、年間で約1万3千円も安くなったという方もいるほどです!

電力会社を変更しても送配電線は変わらないため、電力会社を変更してもこれまでの生活と何も変わることなく、電気代を安くできる可能性があります。

検針票に記載の情報を入力してWebで申し込むだけなため、電力会社の切り替えも簡単。地域ごとに選べる電力会社が異なるため、一度各電力会社を比較してみてはいかがでしょう!

電気代を抑えた除湿機で梅雨の湿気問題もお財布事情もダブルで解決!

室内やクローゼットの除湿から洗濯物の乾燥にまで利用できる除湿機。

種類や機能が多くどれにすべきか迷ってしまいますが、自分の目的や用途、予算に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?

ぜひ除湿機をフル活用して、雨で湿気の多い梅雨の時期やじめっとした暑い夏場を快適に過ごしてみてはいかがでしょうか♪

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