“高校ビッグ4” 阪神の20歳左腕・及川 ラッキー初白星に「ええ子や!」の祝福

プロ初白星を矢野監督(左)に祝福された阪神・及川

阪神は30日の西武戦(メットライフ)に9―8で競り勝った。強力・西武打線との壮絶な打撃戦を制し、交流戦初のカード勝ち越し。投げては高卒2年目左腕・及川雅貴投手(20)がプロ初白星をマークした。

チームメートの西純、27日の阪神戦(甲子園)でプロ初勝利をマークしたロッテ・佐々木朗、ヤクルト・奥川らとともに「高校ビッグ4」とアマ時代から謳われてきた逸材は、4―3と1点を勝ち越された直後の3回途中から2番手として登板し、1回2/3を2安打無失点。5回に梅野の1号2ランでチームが勝ち越し、そのままリードを保ったまま勝利したため、勝ち投手の権利が転がり込んできた

プロ初のお立ち台にも上がった20歳は「率直にうれしい気持ちもありますが、こういう形で初勝利になるとは思わなかったので、少しびっくりしている気持ちもあります」と笑顔。西武打線を抑え込めたことについては「しっかり自分の強気のピッチングができた。これからも自信をもって無失点で抑えていきたい」と充実感を漂わせた。

「ウイニングボールは両親に渡そうと思います」と明かすとスタンドの虎党から「ええ子や!」との声が飛び、背番号37が相好を崩す一幕も。これで2019年ドラフト組の「ビッグ4」は全員が白星を手にする形に。21世紀生まれの新鋭たちが新たな時代へ時計の針を進めていく。

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